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zoom RSS 『イースタン・プロミス』:タイトな演出なのに散漫な印象:Myムービー掲載

<<   作成日時 : 2008/06/22 21:41   >>

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前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』を見逃しているので、クローネンバーグ監督作品がどんなターニング・ポイントを迎えたのかをはっきり確認できないのが残念。
とはいえ、本作品も一応見応えあり、といった出来栄え。

冒頭、散髪屋での剃刀による組織の男の謀殺。
続いて、血を流しながら薬屋に助けを求める少女。
救急病院に担ぎ込まれた少女は命を落とすが、幼子の命は残る。
唯一の遺品、ロシア語で書かれた少女の日記を手にした看護婦ナオミ・ワッツ。

非常にタイトで引き締まった演出が続き、「なかなかヤルな、クローネンバーグ監督」と思わせる。

看護婦が、少女の日記に挟まれたロシア料理店の名刺を頼りに訪ねていくと、店の表に黒塗りのリムジン。
ロシアマフィアのボスの息子ヴァンサン・カッセルと運転手ヴィゴ・モーテンセン。

そう、ヴィゴは脇役然として登場する。

ロシア人の父、イギリス人の母の間に生まれた看護婦が、ロシアマフィアの闇に巻き込まれていくハナシかと観ていくうちに、いつの間にやら、マフィア側の内情が中心に語られていく。

うーむ、このあたりが、映画として散漫な印象を強く残してしまう。

確かに、サウナ内での全裸の乱闘は凄まじいが、わたしとしては、ナオミ・ワッツの不安をもっと充分に描いて欲しかったところ。

ロシアマフィア側の描写でいえば、ボスのアーミン・ミューラー・スタールの善人然とした風貌、ヴィゴ・モーテンセンの奥底に何かを秘めた寡黙な行動は魅力的だが、ヴァンサン・カッセルのバカな息子っぷりなんて、なんだか興味が湧かないし・・・。
どっちかっていうと、ボスをも凌駕するデキる二代目の方が観てみたいゾ。

というわけで、ナオミ・ワッツ側の物語の視点で通してくれれば、経済繁栄の続くロンドンに巣食う悪徳組織による社会の闇と、その闇に対する不安、さらに闇組織と同じ血が流れている苦悩が鮮明になったのではないかと思うのだが・・・

全体評価としては★3つです。

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イースタン・プロミス
 『ここでしか、生きられない。』  コチラの「イースタン・プロミス」は、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の監督デヴィッド・クローネンバーグと主演ヴィゴ・モーテンセンが再びタッグを組み、6/14公開となったR-18指定のクライム・サスペンスなのですが、早速観て.... ...続きを見る
☆彡映画鑑賞日記☆彡
2008/06/22 23:41

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
>ヴァンサン・カッセルのバカな息子っぷりなんて、なんだか興味が湧かないし・・・。
この、ダメダメな息子が(ゲイで)熱〜い視線を送る相手が、渋〜いヴィゴ・モーテンセン。そりゃ、ホレちゃうよね。カッコイイもの〜。
秘められてどんどん屈折していく、かなわぬ恋に身をこがす、切なすぎるボーイズ・ラブが、腐女子の心を萌えさせるんですって。
嫉妬に燃えて『あの女(ナオミ・ワッツ)を見るな!』と言ったり、男どうしなのに やたらとベタベタ触わったり。ヴィゴ・モーテンセンも、それを十分知っていて、王子様を利用する。
ナオミ・ワッツとヴィゴの、はかない恋なんて、王子様のそれに比べたら(淡すぎて)刺身のツマのようなもの。

ま、そんな話はいいとして、私はこの映画、上半期ベスト1かも。
沢木耕太郎が新聞のコラムで >久々に震えるような映画を見た。
って書いてたけど、まったく作家というには上手いコト書きますね〜!

私は★4つ半。すごーく気に入りました。
腐女子が萌え萌え
2008/06/23 22:16
りゃんひささま、どうも。

どうもこの映画はここでも他の方がお書きのようにゲイ・ファクターを押さえて観るべき作品だったようですね。
私は気付きましたが、腐女子に限らずそういう観方をして萌えまくっているオバサンがたを複数存じております(笑)。
アール・ケイ
2008/06/26 01:08
何とまぁ、予定外にも一部の方々にはゲイ道ものとなってしまいましたか・・・。
確かにヴァンサン・カッセルはゲイで、ヴィゴへの実らぬ恋心は辛いものがありますけど、実はヴィゴもゲイで云々と考えるのは全くの行き過ぎ。(あほくさ!!)
ヴァンサン・カッセルはあまりにもゴツくて、外見と恋心の切なさとは関係ないけれど、あまり美的ではありません。
何となくこっけいさも感じられて・・・・。
それよりも、ナオミ・ワッツとヴィゴのはかない恋の方がぐ〜んと心に沁みました。
最後に二人でかわしたキスと「さよなら」の何と重いことか・・・・。
そして、跡取りである息子がゲイであることに苦悩する父親や、その父親の真の期待に応えられない息子の姿等々、もっと正統的に観られていい映画だと思いますよ。
ぷ〜太郎
2008/06/28 22:48

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