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zoom RSS 『エレジー』:歳を経ても自己都合な男の「老いらくの恋」

<<   作成日時 : 2009/01/25 02:00   >>

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原作フィリップ・ロス、脚本ニコラス・メイヤーは『白いカラス』と同じ組み合わせ。
なので、アメリカ文学映画の本筋コンビのような気がするのだけれど・・・
気になる映画を初日に鑑賞。

結果は、うーむ、むむむな印象。
原作と脚本の老巨頭コンビに、新進の女流監督イザベル・コイシェが挑んだ「老いらくの恋」の物語。
もう、若くない私には、そこにある未来かしらなんて思ったりしたけれども、年老いた教授兼評論家は70歳近くで肉欲が盛んだ。

肉欲=生への願望、なのだから、実は間近に迫った死には一向に無頓着。
そのくせ、若い愛人の家族への紹介の機会には、年老いた私には居る場所はないのだから、なんて無責任極まりない。
案の定、若い恋人から下される三行半。

そのうち、長年の友人の死を目の当たりにして、自身の老い先を不安になっていく。

原作の原題は"Dying Animals"。死にゆく動物たち=老い先短い人々の意か。

老教授が死への道連れに選んだのが、長年の友人だけならば、まだしもなのだが・・・・

そのうち老教授は、三行半を下された愛人から乳がんの告知を受けてしまう。
うーむ、うーむ。
映画としては、どうなんだろう。
演出がいいので、素直に受け容れてしまうのだけれど、なんだか男の側からみると都合がいい。

原作どおりだとすれば、フィリップ・ロスの自己都合だよなぁ。
年老いた自身が死ぬのが不安なので、若い女性とともに逝きたいなんて・・・

若い女性監督のイザベル・コイシェは、さてどうしたものか。
こ後半で、突然、愛人側への演出になってしまう。
それはそれで仕方ないかな。

でも、中年男性のわたしとしては、老教授の心境も落ち着きが悪いし、さりとて、突然のがんの若い愛人のあきらめ感にも同調できないで・・・

前半の淡々とした心情描写は評価するけれども、後半は評価できず。で★3つとしておきます。

<追記>
エンドクレジットで、海辺を歩く老教授と若い愛人の姿が、いつしか消えていくのが、この物語の結末っぽく、遣る瀬無いです。

↓Myムービーのレビュー&採点はコチラから↓
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id332037/rid8/p0/s0/c0/

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