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zoom RSS 『恋するトマト』:農業問題を主軸にしてひとりの男の生き方を描いた秀作映画@DVD

<<   作成日時 : 2009/07/25 10:29   >>

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個性派俳優、大地康雄が私財をなげうって企画・脚本・製作総指揮・主演の4役を務めた2005年度製作の映画です。
観たい観たいと思いつつも、最も近いTSUTAYAに在庫がなく、都心のお店で妻がレンタルして来ました。
さて、映画の内容は、というと・・・・

茨城県霞ヶ浦で年老いた両親とともに農業を営む大地康雄。
嫁の来手がなく、40代も半ばを過ぎていまだに独り身。
町主催のお見合いパーティで知り合った都会の女性・富田靖子とは、うまくまとまりそうだったが、やはり女性の方が「農業をやっていくには無理がある」といって、結婚目前で逃げられてしまう。
スナックで働くフィリピン女性、ルビー・モレノと親密になり、国際結婚をすべくフィリピンに渡るが、持参金の200万円をソックリ騙し取られてしまう。
自己嫌悪を絶望から、マニラで浮浪者生活をするまでに成り下がってしまうが、芸能スカウト会社を経営する日本人に拾われて・・・

芸能スカウトとはいっても、フィリピンで女性を拾って、水商売の女性として日本に送り出したり、日本人観光客の相手をするコンパニオンを集めたりという、いわゆる「女衒(ぜげん)」になってしまう。

このあたりの描写、騙された男が騙す側で成功するというのはヘンな気もするのだが、大地康雄の絶妙な演技で、さもありなん、と納得できるし、演出もテンポ好く観せてくれる。

後半、大地康雄がマニラのレストランで働く女性。アリス・ディクソンと知り合って、再び農業を選択するまでの展開も素晴らしい。

彼女の父親が癌のため入院しており、一家総出で稲刈りをしているのに出逢った大地が、上着を脱ぎ捨て、裸足になって、鎌を持って稲を刈っていくさまが素晴らしい。
手際がよく、まさに、百姓。大地に生きる男である。

故郷の霞ヶ浦と似た風景のフィリピン郊外の村。
家族を思いやり、田畑を大切にするフィリピンの一家。

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ジレンマを抱えつつ農業に取り組んでいた日本時代と異なり、心の底から、身体そのものが大地と水と太陽と生きることを欲している。

少々奇麗ごとのような感がなきにしもあらずだが、やはり大地康雄のキャラクターが一本を筋を通している。

農業問題の映画というよりは、ひとりの男の生き方を描いた映画として、★4つを進呈します。

<追記>
なお、タイトルの『恋するトマト』は劇場公開にあたって付けられたタイトルのようで、映画本編では『クマインカナバー』となっている(製作も「クマインカナバー」製作委員会)。
これは、タガログ語で「ご飯食べませんか?」の意味。
「こんちにわ」の意味で、挨拶にも使われる言葉ではありますまいか。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いい映画だと思います。
大地康雄扮する主人公の、農業を、大地を愛する気持ちが直に伝わってきました。
こういう作品こそ、多くの人達に観てほしいのですが、いかんせん地味ですから無理でしょうね。世の中、農業と同様、うまくいかないものです。
ぷ〜太郎
2009/07/31 04:10
たしかに多くのひとに観てほしい映画でしたね。
DVDを置いているところも少なそうなので・・・・
りゃんひさ
2009/08/02 10:59

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