キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど

アクセスカウンタ

zoom RSS 『エンディングノート』:誰しも死ぬ、それをトーゼンと受け容れる @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2011/11/13 23:13   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

画像


67歳まで会社勤めをし、定年してさてこれからの人生、という矢先に癌の宣告。
それもかなり進行している・・・
そんなオヤジを娘が撮ったドキュメンタリー。
サラ・ポーリーのあの映画や、モーガン・フリーマン、ジャック・ニコルソンのあの映画のように、「死ぬんだから、わがままだっていいじゃない」映画だったらイヤだなぁ。
そう思っていたので、観るのを躊躇していました。
ですが・・・

いやぁ、観てよかったです。
ホント。

映画は、死にゆくオヤジに対する末娘からのラブレターに他ならないのだけれど、オヤジが立派です。

誰しも死ぬ、それを受け容れて、で、残された時間を、誰のためにどのように使うか、を考えていく。

まぁ、段取り第一的なオヤジでありますけれど、段取りは誰のためにやっているかということです。
残された家族のため、それが第一です。

急に死んで、葬式どうする、これからの生活どうする、ってことにならないよう慮っています。
トーゼン、自分の主張、やって欲しくないことは通しますが。
こういう生き方(というか死に方)は、ちょっと出来ないかも・・・

でも、それが出来ない、ってことは、それまで出来ていなかったってことに他ならない。
むむむむ、厳しいなぁ。
あの映画のモーガン・フリーマン、ジャック・ニコルソンとは、かなりの違いですねぇ。

でね、この映画でよく判ったのは、死床での家族が「もうちょっと、あなたのことを大切にしてあげられたらよかったのに」といえるかどうか、ってこと。
この「もうちょっと」「もう少し」ってところがミソ。
充分、大切に、慮っていたからこその「もうちょっと」「もう少し」なんだよなぁ。

オヤジとの別れは、悲しいけれど、哀しくはない。
泪を流して悲しいけれど、心がつらく哀しいわけではない。
一種のカタルシスともいえなくもない。

そう思わせるだけ、このオヤジは生きてきた、ということ。
それを家族の面々が判っているということ。

評価はずばり★5つです。

<追伸>
哀しい想いをしたひとがひとりいます。
オヤジの94歳の母親、です。
気丈夫なだけに、つらいだろうなぁ・・・

------------------
2011年映画鑑賞記録

 新作:2011年度作品
  外国映画36本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 8本)
  日本映画19本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 6本)←カウントアップ

 旧作:2011年以前の作品
  外国映画41本(うち劇場 6本)
  日本映画 8本(うち劇場 0本)
------------------

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
よく出来た作品だと思います。あのように、自分の死に対して対処できたのは、オヤジさんが今まで本当に一生懸命生きてきたからなんでしょうね。物質的に豊かになった現在、本来の意味での生と死が忘れ去られているような気がします。真剣に生に向き合った人は、死に対してもむやみに恐れず、受け容れることができるのかもしれませんね。
ぷ〜太郎
2011/11/14 17:08
子供が親より先に逝く「逆縁」は、親不孝。
94歳。毅然として立派でした。
「もうスグ私も行くから、ちょっと待ってて」と思っているのでしょうね。

お父さんも立派でした。
男の人の方が 精神的なショックからなかなか立ち直れなかったりするものですが。

がん。は、死ぬまでに(個人差はありますが)時間があるので、いろんなことが出来る。
突然の事故や急病で亡くなるより、ずっとラッキー!残された時間をどう使うか。

>残された家族のため、それが第一
自分のためではなく…。
自分のためには、あわびのステーキくらい。

最後の望みは、孫に会いたい。
また、それを(わざわざ家族でアメリカから来て)かなえてあげた息子夫婦も偉い!
わかっていても、なかなか出来ないですよ。自分の生活を放り出して、行ってあげるのは。

映画「その日の前に」
主人公(永作浩美)は、死期を前に、自分の持ち物を全て処分するのですが、(これ…、なかなか出来ないです…)
残される夫・南原(ナンチャン)が本当に辛そうで、かわいそうだったなぁ…
愛しているなら、残される・看取る方が、辛い思いをする。
ま、でも仕方ない。みんな、いつか逝くのだから、早いか遅いかだもの。

私も昨年、父を見送り(母は高齢なので)初めて葬式を出しました。
「おくり人(納棺師)」は、若い女性でした。仕事ぶり、カッコ良かったです。
「家族葬」にしましたが、葬儀〜納骨まで、こんなにいろいろ煩雑で大変なものだとは、知りませんでした。
このお父さんは、残された家族のために、葬儀の段取りをしましたね。立派です。

ウチの葬式も、映画「お葬式」みたいに、涙あり、笑いあり。でした。

私も、この家族のように「最後の日々」を家族で過ごしたかったなぁ…
私も、父の最後の望みをかなえる手伝いをしたかった。デス
優駿
2011/11/15 09:58

コメントする help

ニックネーム
本 文
『エンディングノート』:誰しも死ぬ、それをトーゼンと受け容れる @ロードショウ・シネコン キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる