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zoom RSS 『北のカナリアたち』: スターが「嫌ミス」を感動編に変容させた映画 @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2012/11/11 11:33   >>

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湊かなえの短編が原作。
嫌な気持が後味に残る湊作品に、スター吉永小百合が出演。
どうなのかしらん・・・
と思っていましたが、原作ならぬ「原案小説」とクレジットされています。
ならば、スター映画になっているはず。

木村大作が撮らえた北海道の風景に、川井郁子のヴァイオリンの響きが重なる。
このオープニング、しっかりと映画であることを主張していてよいです。
それに続く、極寒雪の港を石もて追われる吉永小百合。
これが20年前の風景。

20年後の東京、北海道の分校時代の教え子のひとりが殺人事件で指名手配される。
吉永は、分校時代の教え子たちのもとを、ひとりひとり訪ねていく・・・

『舞踏会の手帖』に代表されるロンド形式で、20年前の出来事と現代の事件の真実が明らかになっていく構成は悪くない。
訪ねられる教え子たちも宮崎あおい、小池栄子をはじめ、現代を代表する若手演技派たち、彼らひとりひとりに見せ場もあり、スター映画の面持ちは崩さない。

一番演技に深みがないのが主人公の吉永小百合。
本来ならば、20年前の出来事に対して鬱屈したわだかまりを抱えているはずだから、もっとく屈折していなければならないところが、意外なほど屈託がない。
貶しているのではなくて、堂々たるスター演技、ということ。

このスターの輝きが、この映画の真骨頂。
原作を読んでいないので想像ですが、たぶん嫌な気持の後味が残るであろう原作を、真逆の感動編に仕立てあげている。

鬱屈したわだかまりが氷解する、という落としどころではなく、教師と教え子、母親と子供たちの図式に落とし込んでいく。

のべつ幕なし鳴り響くヴァイオリンや一本調子の演出などの欠点もありますが、堂々とした映画であることに敬意を表して、評価は★4つとしておきます。

 

 

 

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2012年映画鑑賞記録

 新作:2012年度作品
  外国映画49本(うちDVD、Webなどスクリーン以外19本)
  日本映画19本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 5本)←カウントアップ

 旧作:2012年以前の作品
  外国映画28本(うち劇場 0本)
  日本映画 8本(うち劇場 2本)
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