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zoom RSS 『戸田家の兄妹』:『東京物語』の原型であります @DVD・廉価版

<<   作成日時 : 2013/06/09 10:18   >>

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昭和16年の小津安二郎監督作品『戸田家の兄妹』を廉価版DVDで鑑賞しました。
20年以上前に名画座で観ていたのですが、ほんとすっかり忘れていました。
今回再鑑賞して気づいたのは、『東京物語』の原型だったということ。

旧家の戸田家、家長の老夫婦には二男三女の息子と娘がいます。
上から順に、

上流の家柄のもとへ嫁いだ長女。
嫁いだ先の夫とは死別しているようで、旧家を切り盛りしている。

家から独立して世帯を構えた長男。
大きな家だが、実家よりも小ぶり。
次期家長としては、少々頼りない感じ。

独身の次男。
職業はよく判らないが、東京と関西を行ったり来たり、また、後半、中国へ単身で赴任している。
佐分利信が演じていて、決断力も行動力のある。

次女。
これも嫁いでいるが、家内の様子はあまり判らない。
嫁ぎ先は、そこそこ裕福であることは窺い知れる。

最後に末娘。
独身で、いわゆる良家の子女、といったところ。
女学校を出ているが、当時のドーゼンにして、働きになんて出ていない。
縁談話がもちあがっている。


ところが、家長が急死してしまい、母親と末娘が残されてしまいます。
母親と末娘は、長男一家のもとに引き取られ、ひと安心した次男は中国へ単身赴任をします。

で、ここからが、まるで『東京物語』です。
長男一家に引き取られた母親と末娘は、長男一家(というか長男の嫁)とそりが合わず(というかお荷物になって)、長女のもとへ。
ここでもそりが合わず(というか、まるっきりの厄介もの扱い)、結局は鵠沼の別宅でお手伝いの老女と三人で暮らすことになってしまいます。

この血縁者のたらい回し、というのは、まるっきり『東京物語』。
映画はこあと、父親の一周忌に母親を含めて兄妹が集うなかで、次男が他の兄姉妹をやり込め、次男が母親と末娘(それにお手伝いの老女も含めて)を中国へ引き取るところで終わります。

ハナシとしては『東京物語』なのですが、主役の佐分利信の決断力と行動力とユーモラスなキャラクターのせいでしょうか、鑑賞後の後味はかなり違っています
後味としては、溜飲を下げる、快哉を叫ぶ、ほほえましい、という言葉が相応しいです。

それにしても、中国へ渡った母、次男、末娘、お手伝いの老女の四人、戦渦に巻き込まれたのではありますまいか、などとと今の眼でみると不安ですねぇ。

評価は★4つとしておきます。

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2013年映画鑑賞記録

 新作:2013年度作品
  外国映画14本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 4本)
  日本映画 6本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)

 旧作:2013年以前の作品
  外国映画31本(うち劇場 2本)
  日本映画 6本(うち劇場 1本)←カウントアップ
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
この作品は面白いですね。戦前のブルジョアの生活とかがうかがいしれて、(銀座に行って、家にサントウィッチと果物を当日とどけさせるとか)映画として以外にも興味深いです。
奥様方のお食事会も優雅だけど、皆何考えてんだかわからないし、長いつきあいだとはいえ、どこに移り住んでもお手伝いさんを引き連れているのも、面白い。今では全くわからないことを知ることができるのも、映画のいいところですね。
ぷ〜太郎
2013/06/16 15:59

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