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zoom RSS 『四十九日のレシピ』:何故、空白の自分史ができちゃったのかしらん @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2014/05/26 22:19   >>

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ふがいない僕は空を見た』『百万円と苦虫女』で注目している女性監督・タナダユキの最新作『四十九日のレシピ』、DVDで鑑賞しました。
タナダ監督は、登場人物の気持ちをじっくり描く監督なので、いくぶん上映時間が長め。
この作品も2時間9分。
さて、映画。

30代後半の百合子(永作博美)は夫(原田泰造)との関係がうまくいっていない。
というのも、夫婦間に子供が出来ず、こともあろうか夫は会社の部下と不倫をしており、不倫相手から妊娠したから別れてほしいと告げられた。
そんな中、百合子の養母・乙美が急逝してしまう。
乙美は父・良平(石橋蓮司)の後妻で、百合子は彼女にあまり懐かなかった。
葬式も終え、四十九日の法要を迎えるため、乙美の遺品を整理していると、手づくりのイラスト入り家事指南書が出てき、その中に「四十九日は大宴会」の文字を発見する・・・

四十九日の大宴会をキーワードにして、生前の乙美の生き様(よう)を夫と娘が知るとともに、これからのふたりの生き方に踏ん切りをつける、というハナシ。

なんですが、どうも、肝心なところがあやふや。

生前の乙美の生き様を振り返って年表をつくってみるものの、空白ばかりになってしまって良平も百合子も埋められない。

どうして、このような埋まらない年表になってしまったのか、夫婦、母娘がどのように生きてきたのかが判らない、というか伝わってこない。

たしかに、養母・娘なので、出遭いのときにわだかまりがあったことは動物園のエピソードとして描かれているが、そのエピソードにしても養母・娘の間で良好な関係を築こうとする努力で締めくくられているし。

娘・百合子は乙美のことを「おっか」と呼んでいたが、それは「おかあさん」と呼ぶのにわだかまりがあり、「おとみかあさん」を略したものだと説明されるが、耳触りからは「親しみを込めた愛称」に聞こえる。

良平と乙美の夫婦関係にしても、口数の少ない夫という設定ではあるが、若い時分のエピソードでは互いが互いを理解しようと、訥々とながら話しているし。
理解不足の夫婦像には、繋がっていかないのです。

つまり、そもそも何故に理解不足(空白)の夫婦・母娘関係ができたかが判らないので、その後の、乙美の空白を埋める作業が活きていないように感じました。
で、しいては、良平と百合子の決断(特に百合子の決断)が、これまた活きていないように感じました。

このあたり、原作にはあるのかしらん。

タナダユキ監督はいつもながらじっくりと人物描写をしているのですが、肝心なところがないので、どうも絵空事のように感じました。

評価は★3つとしておきます。



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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:24本
 外国映画16本(うちDVDなど 3本)
 日本映画 8本(うちDVDなど 0本)

旧作:2014年以前の作品:77本
 外国映画60本(うち劇場 3本)
 日本映画17本(うち劇場 3本)←カウントアップ
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
予告からは面白そうに思えたのですが、あまりに家族の説明がないので、観ている方に伝わってきませんでした。話の設定はいいのに、残念ですね。
ぷ〜太郎
2014/06/28 15:41

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