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zoom RSS 『わたしはロランス』:唯一無二の愛は続くのか・・・ @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2014/07/15 23:09   >>

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2013年の話題作『わたしはロランス』、DVDで鑑賞しました。
24歳という若さで本作品を撮ったグザヴィエ・ドラン監督、恐ろべしい才能です。
性同一障碍者の愛の物語、ということからキワモノではありますまいか、独りよがりではありますまいか、と懸念していました。
ですが、そんなことはありませんでした。
公開時の惹句は「これはとても“スペシャル”な愛の物語」。
スペシャル・・・風変わりや独特といった意味ではなく、「唯一無二の」だからこそ「特別」な愛の物語。

フランス文学の教師ロランス、30歳。
彼には2年間交際したフレッドという彼女がいる。
しかし、ロランスは予てから悩んでいた問題について決断をくだそうとしていた。
それは、性同一障碍。
男性の肉体をもっているが、女性として生きたい。
とはいえ、同性愛者でない彼は、フレッドとの愛は唯一無二と信じている。
決断を下したロランスとフレッドは、愛を貫けるのかどうか・・・

この映画、問題を抱えたロランスだけの物語ではなく、愛され愛する側のフレッド側の心情が巧みに描かれていて、ぐいぐいと映画に引き込まれていきました。

愛した男性が突然カミングアウトをしてアクションを起こす。
たしかに、世間の目は厳しいが、愛する彼と過ごすことに迷いはない。

いや、迷いはないと思いたいが・・・
沸々とわいてくる想い、それは、「男性として」のロランスに愛されたい。
その葛藤が観る側の心を強く打ちます。
そう、自由になり、開放されたロランスと比べて。

グザヴィエ・ドラン監督の才能を「恐ろべしい」と評したのは、このロランスとフレッドに対するバランス感覚。
それは、映画の語り口にも現われていて、ふたりの心情に迫る画面と、心情をイメージで表す画面を絶妙なタイミングで進めていきます。
ドラン・マジックといってもいいでしょう。

40歳間近のメルヴィル・プポーも、若い頃の美しさから少し容色が衰えて、まさに素晴らしい時期での好演です。
フレッド役のスザンヌ・クレマン、今回が初見ですが、なかなか味のある女優さんですね。

評価は★4つ半としておきます。

<追記>
メルヴィル・プポーが主演だし、フランス語発声だったので、てっきりフランス映画かと思っていました。
舞台はモントリオールのカナダ映画(フランスと合作ですが)。
灼熱の魂』『プリズナーズ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督といい、最近はカナダ出身の監督に注目ですね。
グザヴィエ・ドラン監督の前作『マイ・マザー』『胸騒ぎの恋人』ともDVD化されているので、追っかけてみたいと思います。



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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:45本
 外国映画30本(うちDVDなど 7本)
 日本映画15本(うちDVDなど 0本)

旧作:2014年以前の作品:97本
 外国映画76本(うち劇場 3本)←カウントアップ
 日本映画21本(うち劇場 3本)
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
この映画、私は昨年度ベストワンに評価しています。
客観的評価ではなく、好みなのですが。
凄い才能だと思いましたし、心をつかむ”何か”の存在が大きかったです。
jyamutomaruko
2014/07/17 06:23
jyamutomarukoさま、コメントありがとうございます。
わたしも、昨年観てれば、ベストテンの上位3本には入れていたでしょう。記事どおり、しばらく追っかけて観ます。今秋には新作も公開されるようですので。
りゃんひさ
2014/07/18 22:14

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