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zoom RSS 『6才のボクが、大人になるまで。』:21世紀アメリカで少年であるということ @ロードショウ・単館系

<<   作成日時 : 2014/11/21 22:33   >>

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『ビフォア・サンライズ』(恋人までの距離<ディスタンス>)シリーズのリチャード・リンクレイター監督が、子役を含めて12年の歳月をかけて同一俳優で撮った話題作『6才のボクが、大人になるまで。』を鑑賞しました。
「試みや如何に」といったところですが、成功と失敗が相半ばと感じました。
さて、映画。

米国中南部テキサス州の田舎町。
6歳の少年メイソンは、母のオリヴィアと姉サマンサとの3人暮らし。
母親は、ふたりの父親メイソン・シニアとは離婚しており、いまはボーイフレンドと交際中。

父親メイソン・シニアとは定期的に会っており、父子の関係は(まぁ)問題ないが、メイソン・シニアは自分探しかなんだかでアラスカへ出奔してしまう。
残された母親は、ボーイフレンドとの関係はいまひとつ上手くいっておらず、過去に諦めた大学進学を決意して、ヒューストンへと移り住む。

ヒューストンで大学に通うオリヴィアは、教授のひとりに好意を抱き、男女ふたりの子連れである彼と再婚をするのだが、その教授はいつしか酒に溺れ、家庭内暴力を絶やさなくなってしまう・・・

と、ふむふむ、なんだか大人に振り回される子どものハナシが続いていく。

ここいらあたりの描写は、年を経て成長していく子どもたちの姿と相まって、すこぶる興味深い。

すなわち・・・

成長しても、自分探し(悪く言えば、単なる自己満足の世界から抜け出せない)を続ける父親。
若気の過ちで、男と深い仲になって妊娠してしまい、キャリア放棄せざるを得ずして結婚してしまった母親。
さらに、その若気が尾を引き、いつまでも男を見る目が育たず、どうしようもない男を選んでしまう。
結果、逃げ出さざるを得ず、大人に振り回される子どもたち。

いやはや、米国社会の一般庶民って、こんなものかしらん、と思わざるを得ない。
なんだか、遣る瀬無く感じてしまう。

このメイソンが思春期を迎えるまでの描写は、監督が意図したとおりかどうかわからないが、21世紀の米国庶民の生活を写しており、映画として成功をしています。
そう、「21世紀アメリカで少年であるということ」が描かれているように感じました。

ですが、メイソンがハイスクールに入学してからが、どうにもこうにも興味を持てず、困ってしまった。

それは・・・

母親も大学の修士課程は修了し、大学で教鞭をとるようになり、イラクへ従軍した経験を持つ男性と再婚して、そこそこ内容のある家庭を築く。
姉は大学入学を機に独立して、自宅を離れる。

と、家族の問題はそこそこ解決し、メイソンの青春を描くことにウェイトが置かれていくが、これまでの映画でみてきたような描写が続くので、これが、個人的は退屈。
その上、成長したメイスンに魅力を感じられないので、どうにもこうにも、どうしたらいいか困ってしまった。
(例えていうなら、会ったことのない、旧友の息子を年賀状でみせられているみたい。その上、そんなに変化もないし)

後半については、かなり私見もはいっているかもしれないが、つまらないものはつまらない。

前半は★4つなんだけれど、全体としては、評価は★3つ半としておきます。

<追記>
この後のメイソンの姿をみてみたいかと問われれば、うーむ、別に観なくてもいいかな、と思っちゃいました。



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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:85本(日韓合作1本あり)
 外国映画54本(うちDVDなど 9本)←カウントアップ
 日本映画32本(うちDVDなど 0本)

旧作:2014年以前の作品:145本
 外国映画118本(うち劇場15本)
 日本映画 27本(うち劇場 5本)
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コメント(2件)

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おはようございます。
この映画、制作過程が・・・ということより、人は誰もが試行錯誤を繰り返しながら自分のために生き、その姿を見て子どももまた自分のために生きる、そういう日本とは違うところに共感しました。
jyamutomaruko
2014/11/22 10:16
良くも悪くも、今のアメリカ社会がはっきりでていると思いますね。あんな環境で育ったら、(運よく落伍者にならずに成人したら)否が応でも強い人間になること間違いなしです。個人的にはアメリカでなく日本に生まれてホントウによかったと感じましたけど。
それと、アメリカのイモ姉ちゃんとイモ兄ちゃんは敢えて見たくはなかったですね。
プ〜太郎
2014/12/06 01:05

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