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zoom RSS 『奇跡のひと マリーとマルグリット』:美しいカメラとテンポのいい語り口の秀作 @試写会

<<   作成日時 : 2015/05/23 00:34   >>

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もうひとりのヘレン・ケラーといわれるフランスのマリー・ウルタンと彼女を導いた修道女マルグリット。
そのふたりを描いた『奇跡のひと マリーとマルグリット』、試写会で鑑賞しました。
はじめに断わっておくと、ヘレン・ケラーを描いた『奇跡の人』はアーサー・ペン監督版も、ポール・アーロン監督の再映画化版も未見です。
さて、映画。

1890年代末、フランスの修道院にひとりの少女が父親に連れられてやってくる。
少女の名はマリーといい、生まれついての盲聾。
したがって教育を受ける機会もなく、野生児そのもの。
マリーに初めて接した修道女マルグリットは天啓を受けたと感じ、マリーの教育に乗り出す。
しかし、マルグリットも胸の病気に冒されており・・・

といったハナシ。

この映画、カメラが美しく説得力がある。

オープニングのタイトルは黒地に白文字。
荷馬車で運ばれてくるマリーを表現している。
彼女の息遣い、荷馬車の振動、周囲の空気。
なにも映っていないにもかかわらず、それらを感じる。

マリーが連れられてきた修道院は自然に囲まれており、映画が始まると、緑の中で畑仕事をしているマルグリットら修道女が写し出される。
その緑の際だつこと。
汚れるにまかされたマリーとの対比。
修道女から逃げるマリーは野生児さながらで、それをカメラはスピーディに追う。
結句、マリーは木に登り、その彼女を引き下ろそうとマルグリットも木に登る。
マルグリットの指先がマリーの足元に触れる・・・

といった具合。
このオープニングで一気に惹きこまれてしまいました。

特に、「マルグリットの指先がマリーの足元に触れる・・・」といったあたり、後にマリーがマルグリットに心を許すシーンでも、この「触れる」動作を細やかに写しています。

映画は前半、マリーがマルグリットに心を開いていくまでが秀逸です。

後半、マルグリットが触手話を理解し、さらにマルグリットの病魔が進行するあたりは若干性急な感じもしますが、そこまでのテンポがいいので、一気に魅せ切ったともいえます。
このテンポの良さが「感涙」を遠ざけており、そこいらあたりが好感が持てました。

評価は★★★★(4つ)としておきます。

<追記>
試写会には、秋篠宮の紀子さま、佳子さまが出席されました。
いやぁ、警備が厳重で、だれが来るのだろうかと思っていましたが、なるほど、でした。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:31本
 外国映画26本(うちDVDなど 1本)←カウントアップ
 日本映画 5本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:62本
 外国映画49本(うち劇場12本)
 日本映画13本(うち劇場 3本)
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