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zoom RSS 『真夜中のゆりかご』:善意欠く行動は悪しき結果を招くという映画 @ロードショウ・単館系

<<   作成日時 : 2015/05/28 08:54   >>

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『しあわせな孤独』以来、気になる監督のひとりスザンネ・ビアの新作『真夜中のゆりかご』、ロードショウで鑑賞しました。
前作の『愛さえあれば』ば見逃しているが、この監督、ちょっと頭で物語を拵(こしら)えすぎるところがあるんだよなぁ、といつも思

っています。
今回はどうかしらん・・・
さて、映画。

デンマークの刑事アンドレアス、相棒の中年刑事シモンは酒浸り。
ふたりが踏み込んだ現場は、麻薬注中毒のトリスタンの部屋。
愛人のサネとの間にできた赤ん坊を虐待から救うべく踏み込んだのだが、糞尿まみれであるほかは健康で、母親サネから麻薬の痕跡が出

なかったことから、強制保護は見送られることとなった。

妻アナのもとへ戻ったアンドレアス。
ふたりの間にはアレクサンダーという赤ん坊がいる。
しかし、ある夜、アレクサンダーが突然死してしまう。
アレクサンダーがいなければ、自分も死んでしまうかもしれない、と錯乱するアナ。
アンドレアスは、死んだアレクサンダーと、トリスタンとサネの赤ん坊と取り換えることを思いつく・・・

というハナシ。

ふーむ、身代わりの子どもを得て、どうにかしようということかぁ。
これでどうにかなるとは思わないが、ひとは追い込まれると思いもしないことをしでかす。

で、映画は、身代わりの赤ん坊を得たアンドレアスとアナがどうなるか、というところを心理的に掘り下げていく・・・
と思いきや、ありゃりゃ、そうではないのね。

物語として、どんどん展開・転がっていく。

自分たちの子どもが死んだと思い込んだトリスタンは、サネの制止を振り切り、赤ん坊が誘拐されたようにみせかける。
アンドレアスの妻アナは、自分の子どもでない子どもを育てられるかどうか判らない、と訴えつつ、ひとり、橋から身を投げる。

うーむ、物語の展開としては、予期せぬ方向に進んでいくので関心はあるものの、ちょっとなんだか頭で拵えすぎた感はぬぐえない。

スザンネ・ビア監督は、たぶん、子どもを持つ父・母の感情を掘り下げることより、悪意ある(善意のない、と言い換えた方が適切か)

行動が、玉突きのように悪しき方向へと進んでいくことを描きたかったのだろう。
まぁ、これは前々作『未来を生きる君たちへ』からの連想なんだけれど。

なので、サスペンス映画としてはそこそこ、ドラマとしては食い足りない、といった出来栄えかしらん。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

<追記>
トリスタン役のニコライ・リー・コスは先日観た『特捜部Q 檻の中の女』の主役。
デンマークを代表する演技派なのでしょうね。

スザンネ・ビア監督は、音楽の使い方がいまひとつ上手くなく、本作でもやたらと湿っぽい音楽を流していた。
これは、ちょっと感情過多ですなぁ。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:33本
 外国映画26本(うちDVDなど 1本)←カウントアップ
 日本映画 7本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:62本
 外国映画49本(うち劇場12本)
 日本映画13本(うち劇場 3本)
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「真夜中のゆりかご」
敬愛するスサンネ・ビア監督作品。それにしては主要な登場人物が思慮浅く、今ひとつ乗り切れない。やっぱりこの監督にはサスペンスの王道は難しいのかなぁ…?と思っていたら…!恐るべし、スサンネ・ビア監督。この展開を全く予測していなかった自分の方が思慮が浅い、と言わざるを得ない。ああホントに、しみじみと怖かったです。男は騙され、女は騙されない。という事なのか、究極。それは自分自身を騙す事も含む。北欧の美しい一軒家に住むアンドレアス(ニコライ・コスター=ワルドウ)とアナ(マリア・ボネビー)のカップル。二人の... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2015/07/14 12:53

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