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zoom RSS 『鑑定士と顔のない依頼人』:身もふたもないドンデン返し、これじゃぁ、詐欺だよ @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2015/06/24 10:40   >>

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ニュー・シネマ・パラダイス』の(冠が定番の)ジュゼッペ・トルナトーレ監督『鑑定士と顔のない依頼人』、DVDで鑑賞しました。
過去作品では、ほかに『海の上のピアニスト』『マレーナ』『題名のない子守唄』を観ていますが、いつもどこかで居心地の悪さを感じていました。
さて、映画。

カリスマ美術鑑定士ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)のもとに届いた依頼。
両親が遺した美術品の数々をすべて処分したい、というもの。
依頼人は若い女性であるが、自らは広場恐怖症といい、屋敷の一隅に身を隠している。
相手の無作法な対応にもかかわらず、オールドマンはその姿を見せない依頼人に思いを寄せていく・・・

というハナシ。

極度の人間嫌い(女性恐怖症か)で、数々の美術品に囲まれて暮らしているオールドマン。
なので、登場する美術品の数々は豪華絢爛。
観ているだけで溜息がでる。
そして、久しぶりにしびれるエンニオ・モリコーネの劇伴。

おぉ、なかなか魅せるなぁ、こりゃ一級品の映画だわい。

と思っていたところ、なんだか雲行きが怪しい。
映画が3分の1ほど進んだあたりで、件の依頼人がオールドマンの前に姿を現す。
そして、クラシック機械の復元をしている若い青年の助言を得て、オールドマンの恋心に拍車がかかる。

美しいドレスをプレゼントして、彼女を着せ替え人形にように扱ったりもする。

このシーンの前に、オールドマンが依頼人の姿を覗くシーンもあり、映画的記憶はヒッチコックやデ・パルマの諸作を呼び起こします。
『めまい』『裏窓』『サイコ』に『ボディ・ダブル』などなど。

ほほぉぉ、歪んだ愛の(愛が歪んだ、か)ドンデン返しミステリィなんだろう・・・と予想をつけていく。

とすると、真の依頼人は・・・
たぶん、屋敷の前にあるカフェにいる短躯の女性あたりかしらん。
実際は、彼女が依頼人で、件の依頼人の女性はそのボディ・ダブル・・・

ありゃりゃ、件の依頼人の女性はオールドマンに連れられて、どんどん外に出てくる。
なんだか読みは外れたかな、と思っているうちにクライマックス。

ええぇ、そんなぁぁ。
これじゃぁ、詐欺だよ。

あまりにも主人公が可哀そうすぎる。
なんだが、身もふたもないドンデン返し。
その上、とってつけたような、オールドマンが来るはずもない待ち人を待つラストシーン。

トルナトーレ監督作品に、いつも感じていた居心地の悪さの原因を今回つきとめました。

彼の作品は、いつも、主人公を弄(もてあそ)び、甚振(いたぶ)りすぎる。
そこには、救いがなく、愛がない。

『ニュー・シネマ・パラダイス』にしても、運命(というか監督が書いた脚本)に翻弄された主人公が、最後にカットされた映画のキスシーン群を観ても救われないぞ。

今回の作品では特に強く思いました。
これじゃぁ、詐欺だよ。

たぶん、もうトルナトーレ監督作品は観ないでしょう。

画面・音楽など見どころはあるものの、評価は★★☆(2つ半)としておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:43本
 外国映画33本(うちDVDなど 5本)
 日本映画10本(うちDVDなど 0本)

旧作:2015年以前の作品:72本
 外国映画58本(うち劇場14本)←カウントアップ
 日本映画14本(うち劇場 3本)
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