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zoom RSS 『地球の静止する日』:素直に反戦・反核と受け取れないぐらいの世の中になったのか @DVD

<<   作成日時 : 2016/02/11 11:27   >>

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ロバート・ワイズ監督の1951年製作『地球の静止する日』、DVDで鑑賞しました。
以前、中古で購入していたのだけれど、積読状態になっていたものです。
なお、2008年にキアヌ・リーヴス主演でリメイクされた際の日本タイトルは『地球が静止する日』。
「の」が「が」に変更されていますね。
さて、映画。

突如、米国ワシントン上空に現れた空飛ぶ円盤。
着陸した円盤内から現われた異星人クラトゥは友好的に「ある交渉」をしようとしたが、取り囲んだ軍隊によって傷つけられてしまう。
傷ついたクラトゥは病院から脱出するが・・・

というハナシ。
三部構成的に分かれており、以下のとおり。

(1)クラトゥが地球人の手で傷つき、病院から逃げ出す
(2)一般市民に紛れ込んだクラトゥが、ひとびとの不安を煽り、市民が彼を敵視する
(3)クラトゥが群衆の前に現われ、演説をする

SF映画っぽいのは(1)で、オープニングのバーナード・ハーマンによるテルミンを使った音楽や群衆のパニックシーンなどが見所。
巨人型ロボット・ゴートのシンプルな造形も悪くない。

(2)は特殊撮影も少なく、SFっぽくない。
このパートに流れているのは、米ソ冷戦時代の「見知らぬ他人は脅威」というもの。
人間不信が通底にある。
ロバート・ワイズの演出もしっかりしているのだが、意外と面白くない。
いつ、クラトゥの正体がばれるか、というサスペンスが不足しているからかもしれない。

(3)はこの映画の白眉、「武器廃絶・核廃絶」をクラトゥが唱えるのだけれど、よくよく聞くと「恫喝」。
文明の進んだクラトゥの惑星には地球を滅ぼすほどの力があるのだから、よしんば我が惑星を攻撃などすると、怖い怖い宇宙警察がお前たちをヒドイ目に遭わせるぞ、といっている。
クラトゥの惑星は「核兵器」は持っていないけれど、それ以上のものを持っている。

うーむ、これって「平和」を謳う映画なのかなぁ。
なんだかよく判らない。

子どもの頃に観れば、「反戦SF」「平和を希求するSF」と受け取れたのでしょうが、ややこしいパワーバランスの上で成立しているややこしい平和もどきの世を生きている擦れた中年には、なんだか素直に受け取れないんだよなぁ。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。



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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:12本
 外国映画 8本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 4本(うちDVDなど 1本)

旧作:2016年以前の作品:9本
 外国映画 9本(うち劇場 3本)←カウントアップ
 日本映画 0本(うち劇場 0本)
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