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zoom RSS 『氷の轍』:女性ドラマとして見ごたえ充分 @ドラマ・オンエア

<<   作成日時 : 2016/11/06 17:50   >>

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起終点駅 ターミナル』の原作者・桜木紫乃による書き下ろし小説のドラマ化『氷の轍』、オンエアで鑑賞しました。
おっと、テレビドラマについて書くのは、いつ以来かしらん。
惹かれたの理由は、物語の舞台。
釧路、札幌、八戸と、ここ数年の間に訪れたことのある土地ばかり。
興味津々。
さて、内容。

北海道警釧路中央本部の新人刑事・大門真由(柴咲コウ)は、生真面目で孤独、ひとを寄せ付けない性格。
元刑事の父(塩見三省)は余命幾許もなく、入院生活を送っている。
ある冬の朝、釧路郊外の除雪作業中に、ひとりの老人の死体が発見された。
先輩刑事の片桐(沢村一樹)とともに自殺・事件の両面から捜査を行ううち、新たに釧路港でブルーシートに包まれた老人の刺殺体が発見される・・・

というところから始まる物語は、フーダニット(犯人探し)の興味は早々に捨てている。
最初の事件の犯人は冒頭で描かれ、続く事件の犯人も中盤で明らかにされる。

しかしながら、興味は尽きない。
ホワイダニット(なぜ犯行に及んだか)という心理の綾が丁寧に描かれるからだ。

それもそのはず、監督は瀧本智行
はやぶさ 遥かなる帰還』で愚直ともいえるような真面目な映画を撮った人で、エンタテインメント寄りの『犯人に告ぐ』『イキガミ』『脳男』でも、持ち味の真面目さが前面に出ている。
さらには、脚本は青木研次
『いつか読書する日』や『家路』で、心のひだを描かせるとうまい人だ。

というわけで、監督・脚本のふたりは、宮本信子余貴美子が演じるふたりの女性の心理に焦点を当てていく。
そこへ、柴咲コウ演じる女性刑事が、同じベクトルを持った心情で絡んでいくのだから、なかなか見応えがある。

事件の背景は、少し時代は異なるが『ゼロの焦点』に近い。
つまり、成功した女性の暗い過去、といったもの。
テーマとしては、少々古臭い感じもしないではないが、その古臭さは、雪の釧路の風景が包み隠してくれたといえよう。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私も見ました。結構重量感ある作品に仕上がっていましたよね。「起終点駅」でも思ったのですが、作者の桜木紫乃さん、まだそれほどの歳でもないのに、やけに古い題材を扱うなと。安保時の学生運動や今回の戦後のストリップ劇場がそうですが、自身経験してない時代のためか、何となく見ていてちょっとずれているのではと思うことがチラチラとあるのですが、いつもそんなことはどうでもよくなってしまうほどの満足感があるのがいいですね。
ぷ〜太郎
2016/11/09 12:19
ぷ〜太郎さん、コメントありがとうございます。
そういえば、『起終点駅 ターミナル』でも学生運動と、いまから思えば古い題材を扱っていましたね。
自身が経験していない事柄を、どのように捉えるかというのも、作家の為すべきことのひとつなので、そこいらあたりは好感が持てました。
りゃんひさ
2016/11/10 22:23

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