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zoom RSS 『聖の青春』:いまさら自滅型青春ものではあるまい @試写会

<<   作成日時 : 2016/11/10 23:28   >>

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松山ケンイチが20キロも増量役作りで挑んた『聖の青春』、ひと足早く試写会で鑑賞しました。
ロードショウされれば、劇場に行かねば!と思っていた映画でしたが・・・
さて、映画。

1990年代、将棋界に現れた怪童・村山聖(松山ケンイチ)。
彼の目標は、天才・羽生善治(東出昌大)を倒して、名人位を得ること。
しかし、幼い頃からネフローゼ症候群を患い、そのうち、膀胱がんも発症し、彼の戦いは盤上だけではなかった・・・

というハナシで、実話を基にしている。
村山聖本人の映像は観たことがあるが、たしかに松山ケンイチが演じる姿は、よく似ている。
輪をかけて、東出昌大演じる羽生善治は、そっくりである。

が映画は、そっくりショーであってはならない。
似ている/似ていない、は映画の一要素。
重要なのは、主人公の行動にどれだけ心を揺り動かされるか。

残念ながら、本作では心が揺り動かされなかった。
どうにも、自滅型のキャラクターに感情移入できない。
当然、自己投影もできず、同情もできなかった。

巻頭から、観ていて腰が引けてしまった。
七段昇給の祝賀(逆に言えば、御礼)パーティに、少女漫画に夢中で遅刻し、世話を焼いてくれる師匠を(冗句といえど)壇上から貶す。
そんな、青年に対して好感が抱けるはずがない。
いくら大病を抱えているといえども、それは免罪符ではない、と思う。

ストイックな羽生に対して、自由奔放・傍若無人・無礼欠礼であっては勝てるはずもなく、羽生との最後の対局でも、外野雀が積み手を読み切っているにもかかわらずの落手(悪い指し手)であった。
あっけない自滅。

閉塞感が充満している現在に、こんな自滅型の青春をみせられても、気が滅入ってしまう。
実際、滅入ってしまった。
それに、名人になろうという動機もほとんど描かれず、ただ闇雲な目標に見えてしまうのもガッカリだ。

ノンフィクションの原作には、映画の不満点はもっときちんと書かれているのだろうとは思うが、まぁ、映画は映画だ。

評価は★★(2つ)としておきます。

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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:104本
 外国映画68本(うちDVDなど10本)
 日本映画36本(うちDVDなど 5本)←カウントアップ

旧作:2016年以前の作品:98本
 外国映画77本(うち劇場16本)
 日本映画21本(うち劇場 7本)
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
同じく試写会で観ましたが、面白くなかったです。本来は
病から起因している自由奔放・傍若無人であり、それ故の刹那的生き方であり、命削っての一局一局であるはずが、そこのところが全くと言っていいほど描かれていないのはどうしてだろうか。台詞ではなく、主人公の内面描写で描いてほしかったです。あれでは単なるデブのキモいお兄ちゃんが将棋さしているだけです。増量してまでこの役に臨んだ松山ケンイチが気の毒。あと、東出はこういう「受け」の演技の方がいいです。
ぷ〜太郎
2016/11/11 12:30
ぷ〜太郎さん、コメントありがとうございました。
単なるデブのキモいお兄ちゃんにしかみえなかった松山ケンイチは、ホント気の毒でしたね。
うーむ、公開後が心配だ・・・
りゃんひさ
2016/11/14 17:00

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