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zoom RSS 『ヒッチコック/トリュフォー』:音源・写真は貴重なれど、深掘り不足 @ロードショウ・単館系

<<   作成日時 : 2017/01/09 22:06   >>

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2017年最初の劇場鑑賞作品は『ヒッチコック/トリュフォー』。
このタイトル、ゾクッとした。
1962年、トリュフォーがヒッチコックに1作品ごとに丹念にインタビューしてつくられた本『ヒッチコック/トリュフォー 映画術』を思い出したから(ヒッチコック映画と当該本についての回想記事はコチラから)。
それもそのはず、当時のインタビュー音源をもとに再構成して、ヒッチコック映画の秘密を探ろうという映画だから。
さて、映画。

といっても、先に書いたことが全てなのだけれど、マーティン・スコセッシ、デヴィッド・フィンチャー、アルノー・デプレシャン、黒沢清、ウェス・アンダーソンといった名だたる現役監督が、ヒッチコック映画について「おお、あれは素晴らしい」とか「最高だ」とかの大多数が賛辞のコメントを寄せており、それにかなりの尺が割かれている。

これは映画として正解なのかどうかは少々疑問。
まぁ、著名な監督のお褒めの言葉は、ヒッチコック映画への入門編として妥当かもしれないが、職人監督・テクニシャン監督としてのヒッチコックの技術を本『映画術』からもっとたくさん引用してほしかったところ。

『めまい』における、ジェームズ・スチュワートが高所恐怖症のために、宙ぶらりんで覗いた遥か彼方の地面が遠のいていくシーンや、
『サイコ』における、マーティン・バルサム扮する探偵が、謎の人物に襲われ、階段を落ちていくシーンや、
この映画では登場しなかったけれど、『白い恐怖』のラストでレオ・G・キャロルが握る銃の銃口がこちらを向くシーンなどを、どのように撮ったのか。

本では、トリュフォーは、ここいらあたりも訊いている。

いまやCGを使えば、どのようなシーンでも描けるようになったが、当時はそんなことはなかった。

動かないものを、どのように動かすか。
そして、動かない観客の感情を、動かない画の連続によって、どのように動かすか。
ヒッチコックは、そこに注力していた。

モーション・イズ・エモーション。

貴重で、かつ興味深い題材だったけに、いま一層の深掘りが欲しかった。

評価は★★★(3つ)としておきます。
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2017年映画鑑賞記録

新作:2017年度作品:1本
 外国映画 1本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
 日本映画 0本(うちDVDなど 0本)

旧作:2017年以前の作品:1本
 外国映画 1本(うちDVDなど 1本)
 日本映画 0本(うちDVDなど 0本)
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