『第十七捕虜収容所』:コメディ→サスペンスへの転換、上手し @DVD

ビリー・ワイルダー監督の1953年作品『第十七捕虜収容所』、買い置きDVDで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 第二次大戦中のドイツ第十七捕虜収容所。 米空軍兵ばかりが集められた第4バラックでは今宵、二人が脱走する手はずだった。 皮肉屋で要領のいいセフトン(ウィリアム・ホールデン)は、ほかの皆が「脱走成功」に賭け…
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『スパイの妻<劇場版>』:ヒッチコック、ポランスキー、黒沢清 @ロードショウ

黒沢清監督最新作『スパイの妻<劇場版>』、ロードショウで鑑賞しました。 もとはNHKで放送されたテレビドラマだが、そちらは未見。 本作でヴェネチア国際映画祭・銀獅子賞(監督賞)受賞。 黒沢作品というと、異様な迫力・・・しかしながら物語が破綻、というのが個人的に印象なのだけれど。 さて、映画。 1940年(昭和15年)、…
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『みをつくし料理帖』:なんどもウルルとさせられた、予想外の秀作 @ロードショウ

日本映画の一時代を築いた角川春樹が自身最後の監督作という『みをつくし料理帖』、ロードショウで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 江戸時代の享和二年の大坂。 幼い頃から天神橋の近所で育った澪と野江。 泣きみその澪は、いつも野江に慰められる間柄だった。 ある時、著名な八卦見に手相を見られたふたり。 野江は「旭日昇…
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『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』:タイトルは意外と意味深い @ロードショウ

サンダンス映画祭で監督賞と観客賞を受賞した『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』、ロードショウで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 米国西海岸、サンフランシスコ。 黒人青年ジミー(ジミー・フェイルズ)は親友モント(ジョナサン・メジャース)の家に居候しているが、根っからのシスコっ子。 フィルモア地区に建つ一…
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『スティーヴン・キング 8つの悪夢(ナイトメアズ)』:キング版『トワイライト・ゾーン』かなぁ @DVD

2006年全米放映のテレビミニシリーズ『スティーヴン・キング 8つの悪夢(ナイトメアズ)』、DVDで鑑賞しました。 キングの短編集「Nightmares & Dreamscapes」から8作選んでテレビドラマ化したもの。本国では2話ずつ4週にわたって放送されたようです。 日本ではDVD3枚です。 エピソード順に、さて。 …
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『マシュー・フォックス/心霊探偵 ホーンテッド』シリーズ II~ V @DVD

以前、シリーズDVD1枚目について記した『心霊探偵 ホーンテッド』、そのとき、DVDの収録順と本国アメリカでの放送順が一致しないことも併せて記しました。 できるだけ、本国放送順に近くなるように、ということで観ましたので、観た順にレビューします。 IV 怨念/守護 「怨念」 原題:Abby 本国第4話 フランクの元…
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『ファイナル・デッドコール』:オリジナルの良さは消失。『暗闇にベルが鳴る』リメイク版 @DVD

2006年製作の日本劇場未公開サスペンスホラー『ファイナル・デッドコール』、DVDで鑑賞しました。 この作品は先日観た、1974年製作の『暗闇にベルが鳴る』のリメイク。 最初期発売のソフトには「暗闇にベルが鳴る」の副題が付いていたようです。 さて、映画。 クリスマスイヴの北米の田舎町、大学の女子寮に集う面々。 この女子…
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『暗闇にベルが鳴る』:拙い脚本と演出で傑作になりそこなったね(たぶん)@DVD

1974年製作のサスペンスホラー映画『暗闇にベルが鳴る』、DVDで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 70年代、クリスマスイヴの北米の田舎町、大学の女子寮に集う面々。 総勢10名の寄宿生であるが、多くは親元に帰ることに。 クレアもその一人で、父親と会って、ともに帰ることにしていた。 が、父親との待ち合わせ場所に…
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『ある画家の数奇な運命』:運命の皮肉、現実のなかに秘められた真実 @ロードショウ

『善き人のためのソナタ』のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督最新作『ある画家の数奇な運命』、ロードショウで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 1930年代後半、ナチ政権下のドイツ。 幼いクルトは、愛する叔母エリザベト(ザスキア・ローゼンダール)の影響で芸術に目覚める。 エリザベトが愛した美術は現代美…
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『異端の鳥』:地獄めぐりの末に少年が見つけるもの @ロードショウ

ヴェネチア映画祭最大の問題作というふれこみの『異端の鳥』、ロードショウで鑑賞しました・ まず、ポスターが衝撃的です。 前置きは短く、さて、映画。 どこか東欧の村。その村はずれに年老いたおばと暮らす少年(ペトル・コトラール)。 村の少年たちに取り囲まれ、抱きかかえていた鶏は生きたまま焼かれ、少年も袋叩きにされる。 そして…
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『弥生、三月 君を愛した30年』:脚本、演出とも粗が気になって・・・ @DVD

今年春さきにロードショウされた『弥生、三月 君を愛した30年』、DVDで鑑賞しました。 そういえば、あの頃は、新型コロナ禍がこれほどまで長引くことが実感としてなかったころですね。 いや、3月自下旬の公開だから、「もう、ちょっとヤバいかも」と思っていたころかもしれません。 さて、映画。 1986年3月1日、宮城県仙台。 …
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『架空OL日記』:「OLあるある」な映画だけど、それ以外は「なしなし」 @DVD

今年春さきにロードショウされた『架空OL日記』、DVDで鑑賞しました。 そういえば、あの頃は、新型コロナ禍がこれほどまで長引くことが実感としてなかったころですね。 さて、映画。 あまり大手でもない銀行で働く「私」(バカリズム)。 憂鬱な月曜日は、朝起きるのもままならず、眠気に耐え耐えメイクして出勤。 満員電車に揺られて…
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『脱走特急』2019年ロシア映画:骨太な映画かと思いきや、前時代的な国威発揚映画でした @DVD

「未体験ゾーンの映画たち2020」で上映されたロシア映画『脱走特急』、DVDで鑑賞しました。 『脱走特急』といえば、1965年製作のマーク・ロブソン作品・・・というのが、ある年代以上のイメージですが・・・ さて、映画。 1943年初頭、独軍によるレニングラード包囲網を突破したソ連軍。 反撃開始と困窮した市民救済のため、ソ…
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『鵞鳥湖の夜』:シーンシーンでの魅力もあるが、脚本がいまひとつ @ロードショウ

『薄氷の殺人』のディアオ・イーナン監督最新作『鵞鳥湖の夜』、ロードショウで鑑賞しました。 前作『薄氷の殺人』はDVDでの自宅鑑賞。 劇場で観ておけばよかったかも、と思った作品でした。 ですので、今回は劇場へ・・・ さて、映画。 2012年、中国南部の田舎の都市。 雨が降りしきる夜、誰かを待ちわびる男(フー・ゴー)のも…
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『シークレット・スパイ』:シャロン・ストーン版『スパイの妻』、もしくは『アナザー・カントリー』の続編的作品 @DVD

2004年製作の『シャロン・ストーン in シークレット・スパイ』、買い置きDVDで鑑賞しました。 監督は『アナザー・カントリー』のマレク・カニエフスカ。 さて、映画。 1963年、東西冷戦下のベイルート。 夫と幸せであるが倦怠感もある生活を送っていたサリー(シャロン・ストーン)。 ある日、独身の英国報道特派員レオ(ル…
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『マティアス&マキシム』:やさしい人々に囲まれたふたりの物語 @ロードショウ

グザヴィエ・ドラン監督最新作『マティアス&マキシム』、ロードショウで鑑賞しました。 『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』につづいて、本年2本目の公開。 今回は、監督のみならず出演も! さて、映画。 幼馴染のマティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)とマキシム(グザヴィエ・ドラン)。 もうすぐ30歳のふたりには、ふた…
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『TENET テネット』:ノーラン流007はロマンチック映画 @ロードショウ

クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』、ロードショウで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 キエフのオペラ座でのテロ事件のさなかに、敵側につかまり自決の道を選択した男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)。 死の淵から帰還した彼に告げられたのは、あるミッション。 エントロピーの変化を操作できる装置が…
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『モデルカップル』:40年以上経つと最新鋭未来都市も古臭くみえるねぇ @特別上映

20世紀を代表する写真家ウィリアム・クラインが1976年に製作した映画『モデルカップル』、特別上映で鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 1970年代後半らしい、国営のマンション新都市建設中のパリの郊外。 未来省の指導により未来都市型の生活の研究・観察が進められていた。 箱モノはできたので、次は、中に住む人「中の人…
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『縄文にハマる人々』:わたしも「にわか縄文にハマる人」 @ホール上映

2018年に公開されたドキュメンタリー映画『縄文にハマる人々』、ホール上映で鑑賞しました。 日本の考古学発祥の地・大森貝塚に近い場所での上映です。 上映前に大森貝塚保存会会長と本映画の監督の話があり、関西出身の監督にとって「奈良・京都がある関西では、縄文時代はポピュラーでなく、関心も薄い」という話には「なるほど」と納得しまし…
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『薄氷の殺人』:石井隆原作の日活ロマンポルノ群を彷彿とさせる @DVD

2014年製作の中国・香港合作映画『薄氷の殺人』、DVDで鑑賞しました。 新作『鵞鳥湖の夜』が公開されるディアオ・イーナン監督作品。 新作の方の予告編をみて気になったので、前作を予習しておこうというものです。 さて、映画。 1999年の夏、中国華北地方で複数の石炭工場からバラバラ死体が発見される。 捜査に当った刑事のジ…
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