『プレステージ』 クリストファー・ノーラン監督:前半で混乱を来たし展開に驚く非知的映画では?

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クリストファー・ノーラン監督作品『プレステージ』のレビュー。
タイトルは「前半で混乱を来たし展開に驚く非知的映画では?」。

『探偵 スルース』『デス・トラップ 死の罠』系列の二人の男が丁々発止と遣りあう頭脳的映画かと思って少々の期待を込めて観にいったが、意に反して「トンデモ映画」系列だった。

クリストファー・プリーストの分厚い原作は未読なので、どうとは言えないが、時間軸が交叉し、現在と過去と大過去とが往き来する作りに、イライラさせられる。

あれれ、これはいつの話?
この手記は誰がいつ書いたの?
この男、いつから登場したんだっけ?

と、かなりの混乱が前半で湧いてしまう。
「うーむ、もう少しストーリーを整理しておくれよ、クリストファー・ノーラン監督」と呟いてしまう。
この前半だけならば、『探偵 スルース』『デス・トラップ 死の罠』系列映画と言えなくもない。

しかし、中盤で、デヴィッド・ボウイ扮する怪しげな研究者(それが実在の人物だというのだから驚き)が登場するあたりから、「えー、知的映画じゃないの!?」とズッコケテしまう。

本作品の根幹となる二つのトリックのうち一つが、実現可能でないところが痛恨だ。
この実現可能でないところが、いかにも『メメント』と撮った監督が好きそうな「驚天動地」なストーリーなんだけれども・・・擁護はできないなぁ。

この映画をマジックの三要素で評価すると、
 確認(プレッジ):映画のベースを決める前半で混乱を来たして上手く「確認」できない
 展開(ターン):ぎょえぇッと驚くような「展開」あり
 偉業(プレステージ):そんなのアリかよ、なトリック
なので、気楽に観た方が存分に楽しめて、よろしいかと思います。

一応★★★(3つ)にしておきますが、水準作かといえば、そうとも言えないんだよなぁ。

<追記>
イメージワードにゴージャス、不気味、笑えるを選択してしまうようなジャンルの映画です。

 

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