『ぼくの大切なともだち』:ちょっと苦くてかなり優しい小品佳作:Myムービー掲載

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仕事の付き合い相手の葬式に出かけたところ会葬者は七人だった。
じゃぁ、ぼくの葬式には・・・・と誕生日の会席に集まったひとびとに訊くと、
「お前の葬式になんて誰が行くかいな」とトホホな答えが返ってきた古美術・骨董商のダニエル・オートゥイユ。

うーむ、なんか心当たりあるぞ、ボクの葬式には何人来てくれるのか・・・
やっぱり、密葬にしておこう・・・
なんて、少なからず思ったりする。

まぁ、ダニエルさんのように、
身勝手で、
付き合う相手といえば、自分の得になる相手か、
はたまた、媚びへつらってくれる相手かだけを選んだり、
いつもしんねりむっつりしているわけじゃないけれど、
会社人生活が長いと、仕事の付き合いが関係がない友人なんていたかしら、
と思う瞬間はあるはず。

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同僚と月末までの10日間で「大切な本当のともだち」を紹介する賭けをすることになって、
「友人リスト」を作ってはみたものの、その筆頭が、同業者でライバルなんだから救いがたい。

いくらあたってもダメ、なしのつぶてのダニエルさん。

ひょんなことから知り合った人付き合いが善く、感じの好いタクシー運転手のダニー・ブーンから、「ともだちをつくる3つ秘訣」を教わり実践していくうちに、二人の間に友情が・・・・

ダニーくんも、決して友人に恵まれているわけでなく、
「誰とでも」仲良くなれそうな感じの好さ、は
「誰とも」仲良くなれないシャイの裏返し。

そんな彼が感じている「友情の芽生え」をダニエルさんは、こともあろうことか、非道いことに裏切り蔑(ないがし)ろにしてしまう・・・

パトリス・ルコントの演出は快調で、そんな今まで何度か観たような物語をテンポ良く描いていく。
ダニエルさんもダニーくんもキャラクターが立っている。

クライマックスはフランス版(というか本家)クイズ・ミリオネア。
この結末がちょっと苦くて・・・・(ダニエルさんの部屋を俯瞰で捉えて、パチっと暗転)。

その後に続くエピソードが、かなり優しくて、後味のよい佳作に仕上がりました。
★は当然4つを進呈。

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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2008年07月23日 09:07
久々のルコントの満足いく作品でした。でも、会葬者の数と友達の数は必ずしも=ではないことは自明の理。「プルーフ・オブ・ライフ」で
父親の葬式に参列した大勢の人々を前にして、「皆どこから集まってきたの・・・(父親が生きている時は知らん顔だったくせに)」とグウィネス・パルトロウが言う場面は印象的でしたから。

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