『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』:必見!多層構造で傑作誕生の感動を!

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ミュージカルのバックコーラスへのオーディションを舞台化した『コーラスライン』(原題は A CHORUS LINE。"The"でないところに意味がある)。
その傑作ブロードウェイミュージカルの再演キャストオーディションの様子と、オリジナル誕生の秘話を多層的に描いたドキュメンタリーである。

そもそもオリジナルの『コーラスライン』がオーディションというバックヤードを前面に配置し、その上でオーディショニー(オーディションを受けるひとびと)の境遇や心情をソング・アンド・ダンスで表現するという画期的なものである。
残念ながら、舞台は未見であるが、リチャード・アテンボロー監督による映画化作品で、その素晴らしさは見ることができる。

で、今回は、そんなミュージカル作品のオーディショニーたちの境遇や心情が、3000人の中からスポットライトを浴びるかのごとく、煌(きら)めいて映し出されていく。
オーディショニーたちの中でも特筆すべきは、作品中唯一ソング・アンド・ダンスではなくモノローグで自身のゲイ経験を語るポール役を射止めるジェイシソン・タムと、ベテランダンサーのシーラ役を得られないラシェール・ラックの二人である。
ジェイソンはそのナイーブな演技が、オーディショナー(選考側)の涙まで誘い、まさに、彼しかいないということを印象付けるとともに、スターの誕生の瞬間を見ることができる。
そして、敗者のラシェール・ラック。第一次選考では、もっともシーラを理解しているという評価された演技も、恋人との別れなどを経た8ヶ月後には、過去の演技を再現させることが出来なくなってしまっている。
その過酷さは、役柄のシーラと二重写しになるかのようだ。

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そしてこの映画はそんな再演キャストのオーディション風景とともの、オリジナルの作者であるマイケル・ベネットに焦点をあてて、その誕生の秘話に迫っていく。
ダンサーたちを集めて、彼らの経験譚をオープンリールのテープに録音していく。
その経験譚が『コーラスライン』のエピソードに活かされていく。
そして、ベネット自身の告白・・・・
ポールの見せ場が、なぜソング・アンド・ダンスでないのかが判る一瞬である。

この映画ではオリジナルの作者たちへリスペクトを捧げるとともに、再演によって新たな傑作を生み出そうとする憧憬が努力をも超えていく様を生々しく、そして感動的に描いていく。
それを映画という形で撮ることが出来、それを目の当たりにするすることが出来た歓び・感動は、必見というに相応しい。

迷わず★5つです。

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(原題"EVERY LITTLE STEP"はフィナーレナンバー"ONE"の一節から。意味深い)

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この記事へのコメント

優駿
2008年11月10日 20:56
>迷わず★5つです。
を読んで見てきましたが、
エンターテイメント好きな私には、マジメなドキュメンタリー作品は、物足りなかったです。

私が見たかったのは、作品が出来るまでの舞台裏の苦労話じゃなくて、
ライトを浴びて歌い踊るダンサーたちのミュージカル『コーラスライン』だったようで、それをラストで見られるのかな?と思っていたのが大間違いデシタ・・・(-_-;)

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