『四川のうた』:ジャ・ジャンクー的現代中国振り返り @レンタルDVD

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ジャ・ジャンクー監督が中国四川省・成都の巨大国営軍需工場を舞台にドキュメンタリー形式を採用した撮った2008年度の作品。

ジャ・ジャンクー監督作品は過去に『プラットホーム』『世界』『長江哀歌』の3本を鑑賞しているが、そのいずれの作品も独特な雰囲気を持っている。
底流に太い物語が流れているのだが、それが表面にあわられることなく、淡々とした演出でみせていく。
観ている側は、その河の流れを幾分退屈に感じるが、いつしか魅せられていく・・・
そんな感じです。

今回の作品は、閉鎖される軍需工場420工場に勤め、暮らすひとびとにインタビューしたかのように撮っている。
「したかのように」と書いたのは、登場するひとびとは市井の名もないひとびとではなく、ジョアン・チェンなどの大物俳優が演じているためである。

これはジャ・ジャンクーからみた成都・420工場の姿ということであり、事実そのものを映し切り取るのではなく、ジャ・ジャンクーのフィルターをとおすことで、より説得力をもたせようという試みである。

その試みは成功している。
過去の作品では、リアルで淡々と撮っているにもかかわらず、どこかに虚構が混じりこんだような違和感が少し感じられたから。

420工場の風景、成都の風景、それに被さるイエーツの詩の一節。
俳優たちが物語る中国成都の思い出とこれからが、力強く、現実感をもって迫ってきます。

ジャ・ジャンクー監督作品の中で、一番好きかも。

評価は★4つです。

その他のジャ・ジャンクー監督作品レビューはコチラから
⇒『長江哀歌

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2011年映画鑑賞記録

 新作:2011年度作品
  外国映画11本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 1本)
  日本映画 6本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 1本)

 旧作:2011年以前の作品
  外国映画24本(うち劇場 4本)←カウントアップ
  日本映画 1本(うち劇場 0本)
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ジャ・ジャンクー「映画」「時代」「中国」を語る
以文社
賈 樟柯 (ジャ・ジャンクー)

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