『バッタ君町に行く』:志はジブリアニメにも受け継がれている名作 @DVD・レンタル

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このところ名作映画を遅ればせながらDVDで鑑賞しています。
今回は1941年製作のアニメーション『バッタ君町に行く』です。
前回鑑賞したの1957年のソ連のアニメーション『雪の女王』と同じく、21世紀になって三鷹の森ジブリ美術館の配給で新訳版が劇場公開された版です。
近所のレンタルショップになかったので、渋谷でレンタルしました。
さて、映画。

米国ブロードウェイの外れにある寂れた屋敷。
屋敷の隣の空き地(高地)と道路を挟んだ空き地(低地)に虫たちが住んでいます。
高地にはボス然としたカブトムシと子分のハエとカが住み、低地にはミツバチやらテントウムシなどの庶民が村をつくっています。
ミツバチの中に可愛い娘のハニービーがおり、バッタのホピティと恋仲です。
そこへカブトムシの親分が横恋慕をして・・・

と、ボーイ・ミーツ・ガール、恋愛コメディが主軸なんですが、低地が人間たちに荒らされて、虫たちが行き場をなくしてしまうというサイドスートリーが絡みます。
で、そのサイドストーリーにみえた物語が後半メインとなって展開していくのですが、低地はもとよりカブトムシ親分の住む高地も、さらには安住の地のようにみえた寂れた屋敷の庭までも、摩天楼ビルヂングの建設予定地となり、そこから先は怒涛のような展開です。

怒涛のような展開は、旧約聖書の出エジプト記をイメージしているのではないかしらん。
また、この展開はジブリのアニメ『平成狸合戦ぽんぽこ』や『借りぐらしのアリエッティ』にも、精神が受け継がれているように思います。

ディズニーアニメとちがって、歌われる歌はスウィングにちかい洒落たもので、これがまた素晴らしい。
虫たちのキャラクターも可愛いだけでなく、スマートでありながら泥臭いデザインです。
また、虫以外にも人間が登場するのですが、ロトスコープを用いて虫たちと異なる動きをさせるとともに、顔をうつさない手法など、当時としてはかなり画期的であったと推測されます。

米国で公開された際の興行は振るわなかったのですが、あまりに革新的だったからではないでしょうか。
いま観ても(観るほうが)愉しめ、ハッとする映画だと思います。

評価は★4つ半としておきます。

  

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2014年映画鑑賞記録

 新作:2014年度作品
  外国映画11本(うちDVDなど 1本)
  日本映画 8本(うちDVDなど 0本)

 旧作:2014年以前の作品
  外国映画45本(うち劇場 3本)←カウントアップ
  日本映画13本(うち劇場 3本)
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この記事へのコメント

おすもうさん
2014年05月06日 10:09
さすが、アニメ好きのりゃんひささんですね。参考になります。

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