『リトル・フォレスト 冬・春』:春夏秋冬、そして春 @DVD・レンタル
ことし1月に観た「夏」「秋」篇から7か月、『リトル・フォレスト 冬・春』をDVDで鑑賞しました。
前作のレビューで「おおおっ、ストーリーらしきものはほとんどない」と書きましたが、今回は・・・
やっぱりほとんどない。
しかし、観ちゃうんだよなぁ、と思いつつ・・・
さて、映画。
いち子は、独りで東北の寒村・小森で暮らす若い女性。
この村の出身で、かつては母と二人で暮らしていた。
一時、都会に出て暮らしたこともあったが、逃げるようにして戻ってきた。
秋口に母親から一通の手紙をもらったが、その内容は「らせん」だのなんだのと人生訓めいたことが書いてあるだけで、現在の居場所を知るすべはなかった。
さて、冬が来て、一帯は雪に埋もれてしまう。
食料は保存食がほとんどだ・・・
と、これまた、ストーリーらしきものはほとんどない。
母親から届いた手紙がもとでドラマが起こることもない。
ただ、手紙のなかの「らせん」の言葉・・・
ぐるぐるまわって同じところに戻ってくるような暮らしだけれど、同じところに戻っているのではなくて、少し上の方(もしかしたら下の方)に進んでいる、だから「らせん」というのは印象的。
日々是繰り返しだけれど、同じところには戻らない。
そして、その軌道を少し離れたところから見つめることも、人生では大切。
いま居る寒村・小森で暮らすには、やはり、少し離れたところから、いまいちど見つめ直すことも必要。
と、決心するいち子。
まぁ、これがドラマといえばドラマかな。
スローフード、スローライフを撮った映像は悪くないので、ストレスを感じることの多い毎日ならば、この映画のこの雰囲気は悪くないなぁ、と前作と同じ感想。
評価は★★★(3つ)としておきます。
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2015年映画鑑賞記録
新作:2015年度作品:70本
外国映画52本(うちDVDなど 8本)
日本映画18本(うちDVDなど 3本)←カウントアップ
旧作:2015年以前の作品:96本
外国映画78本(うち劇場15本)
日本映画18本(うち劇場 5本)
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