『母よ、』:主役のマルゲリータ・ブイの功績が大きい @DVD・レンタル

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ナンニ・モレッティ監督作品『母よ、』、DVDで鑑賞しました。
ナンニ・モレッティ監督の作品は『息子の部屋』『ローマ法王の休日』ぐらいしか観ていないのですが、どことなく苦手。
たぶん、主演も兼ねる彼が常に見せる、しんねりむっつりの表情が苦手なのだろう。
この作品も、止そうかどうか悩んだのだけれど、主演がお気に入り女優のひとり、マルゲリータ・ブイなので、鑑賞することにした次第。
さて、映画。

恋人と別れたばかりの映画監督マルゲリータ(マルゲリータ・ブイ)は新作映画の撮影に入ったばかり。
主演の米国俳優バリー(ジョン・タートゥーロ)の到着は遅れている。
しかし、それよりも気になるのは入院中の母アーダ(ジュリア・ラッツァリーニ)のこと。
兄のジョヴァンニ(ナンニ・モレッティ)は仕事を辞めて母の看病をしてくれているが、それで安心というわけにはいかない。
そんな折、米国から到着したバリーはろくすっぽイタリア語のセリフを覚えられず、撮影現場は混乱するばかり・・・

というハナシは、ナンニ・モレッティ自身が体験したことに基づいているらしいが、今回は主役にマルゲリータ・ブイを据えたことが功を奏した。

しんねりむっつりのナンニ・モレッティが主役の映画監督を演じていたら、とてもじゃないが、観ていられない。
彼自身がいつものように演じていたなら、問題を内に内に抱え込んで、どうにもならないようなことになってしまうところを、マルゲリータ・ブイは普遍性をもって演じている。

混乱の源であるバリーに対して製作態度を変えず、しかしながら、時にはイライラをぶちまけたり、そして、心の内を知り合ったばかりの俳優に打ち明けたりするマルゲリータの様子が、彼女の問題を観客に開いてみせてくれる。
だから、観ている方としては、彼女の悩みや問題を、自分自身が経験したことと照らし合わせて、共感もできる。

『ローマ法王の休日』を観たあと、もうナンニ・モレッティ作品を観るのは止そうと思ったが、これだったら次回作も観てみたい。
なので、お願いだから、主演は止してね。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:121本
 外国映画82本(うちDVDなど18本)←カウントアップ
 日本映画39本(うちDVDなど 6本)

旧作:2016年以前の作品:102本
 外国映画81本(うち劇場17本)
 日本映画21本(うち劇場 7本)
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2017年01月08日 02:27
ナンニ・モレッティ監督の作品の中では一番面白かったです。仰せの通り、彼が主役ではなかったからでしょうね。自分が主演だと苦悩が観客にわかりやすくなると思っているのかもしれませんが、実際は反対で混沌としすぎて収集がつかなくなるのですね、この監督は。
2017年01月08日 22:34
ぷ~太郎さん、コメントありがとうございました。
やはり、ナンニ・モレッティ監督の作品の中では一番面白かったですか。
次回作も他の俳優さんでいってほしいもんです。

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