『リフ・ラフ』:遣り切れなさが強く残る作品 @VHS

画像

買い置き中古VHSで、1991年製作のケン・ローチ監督の『リフ・ラフ』を鑑賞しました。
ケン・ローチ監督作品は今年に入ってから『わたしは、ダニエル・ブレイク』を観ていますが、なんだかずっと前に観たような印象で、同じく買い置き中古VHSで昨年観た『レイニング・ストーンズ』の方が、最近観たように思っていました。
それはさておき、映画のこと。

まるっきり掃きだめのような建築現場。
古い公営アパートの改装現場。
グラスゴー出身のスティーヴと名乗る青年(ロバート・カーライル)は刑務所を出所後、そこで働き始める。
賃金も最低、労働条件も最低。
そんなある日、ひょんなことから若い歌手志望のスーザン(エマー・マッコート)と知り合い、ふたりはスティーヴが暮らす不法占拠の部屋で同棲生活を始める・・・

といったところから始まる物語で、若い男女の恋愛模様も描かれるが、主軸となるのは建築現場での労働者たちとのやり取り。

左翼崩れの中年男性以外は学も無く、多くは不法滞在やなにやらで偽名を使って働いている。
まぁ、かれらのガサツなこと。
でも、仲間同士は、ときに助け合い、ときに裏切ったりしながら、どうにかこうにか暮らしている。

そんな生活の姿をケン・ローチは巧みに描いていきます。

なので、そんな生活を描いている間はいいのだけれど、終盤になんだか雲行きがヘンになっちゃう。

左翼崩れの中年男性は職場環境に文句を付けたところ突然解雇され、その後、その危険を放置していたがために仲間のひとりが転落してしまう。
ここまでは、まぁ、いい。
理不尽な社会で喘ぐ、末端の生活をおくる者たちを描いているのだから。

だが、そんな彼らの反骨の表れが、最後の最後、暴力になってしまう。
自分たちが働いていた建築現場に火を放つのだ。

それって、どうなの?
反抗のレベルを超えているし、理不尽に理不尽の意趣返しで留飲を下げようってことなのか。
法に訴えかけるなんて、末端の生活者には無理なのか・・・
1990年代という時代が、そうだったのか・・・

と、遣り切れなさが強く残る作品でした。

評価は★★★(3つ)としておきます。


------------------
2017年映画鑑賞記録

新作:2017年度作品:58本
 外国映画44本(うちDVDなど 7本)
 日本映画14本(うちDVDなど 0本)

旧作:2017年以前の作品:50本
 外国映画42本(うち劇場鑑賞11本)←カウントアップ
 日本映画 8本(うち劇場鑑賞 3本)
------------------

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック