『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』:運を活かすには自分が変わらなきゃ、というハナシ @DVD

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昨年初秋公開の『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』、DVDで鑑賞しました。
原作は世界的ベストセラーの『ボブという名のストリート・キャット』のノンフィクション。
監督はロジャー・スポティスウッド
『テラー・トレイン』で監督デビューし、その後『アンダー・ファイア』『影なき男』などの佳作を撮った後、1997年には『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』も監督しました。
しばらく日本公開作品がなかったので、どうしたのかしらんと思っていました。
さて、映画。

英国ロンドン。
ジェームズ(ルーク・トレッダウェイ)はプロを目指しているホームレスのストリート・ミュージシャン。
だが、薬物依存から抜け出せないでいる。
社会福祉士と協力して、薬物克服のプログラムを行っているが、気弱になると薬物に頼ってしまう。
そんな彼のもとに一匹の野良猫が現れる。
猫を肩に乗せて路上に出たところ、人気者になるのだが・・・

といったところから始まる物語。

だけれど、現実は早々甘くはなく、人気を集めた彼が気に入らないのか、犬を連れた若者に喧嘩をけしかけられて、路上ライブ禁止命令が下ってしまう。
収入が途絶えたために、ホームレス支援雑誌を売ることにしたが、同じ雑誌を売る仲間からやっかみを受けて、1か月の発売停止を受けてしまう・・・とトラブルに巻き込まれる。

この映画のいいところは、そんな様子を丹念に描いている点で、そう簡単にジェームズを成功に導いてくれない。

ボブと名付けられた猫を介して、近所に住む若い女性ベティ(ルタ・ゲドミンタス)と知り合うが、彼女は彼女で心に問題を抱えている・・・と、意外と重層的な作りになっている。

ま、いろいろあるのだが、人生というのはちょっとした契機(きっかけ)で上向くこともある。
それは往々にして「運」と呼ばれたりするんだけれど、「運」は予想外に近くにあるみたい。
けれど、その運を活かすのは結構難しい。

ジェームズはそれを活かすことが出来たが、それは彼のちょっとした変化だろう。
ボブを大切する、社会福祉士との約束を守る、ベティとの約束を守る、ストリートに出ても悪びれない、そして、薬物依存から抜け出すことに「本気」になる・・・

ジェームズが薬物依存に陥ったのには「家族の問題」という理由はあるが、その理由ばかりを肯定して、だから仕方がない・・・といっているだけだったら、何も変わらなかっただろう。
ラスト近く、それまでよそよそしかった父親がジェームズを「息子」と認めるシーン、ジェームズも変わったが父親も変わった。

なかなかいいエピソードなので、ここで終わってもよかったぐらいだけれど、ま、そうすると、このあとにジェームズ・ボーエン本人が登場するシーンが撮れないし・・・
ま、最後の書店でのサイン会のシーンは、エピローグ、もしくはカーテンコールみたいなものだろうね。

なお、ボブ役は本猫が演じているので、冒頭の野良シーンからあまりに体格が良く、人擦れしているのは、致し方ないか。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2018年映画鑑賞記録

新作:2018年度作品:22本
 外国映画17本(うちDVDなど 1本)
 日本映画 5本(うちDVDなど 0本)

旧作:2018年以前の作品:17本
 外国映画13本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
 日本映画 4本(うち劇場鑑賞 0本)
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