『ビクター/ビクトリア』 :時代背景を考えるとヒネった設定も納得の音楽喜劇 @DVD

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以前購入していた買い置きDVD、時間をみつけて観ていかないと・・・
ということで、今回鑑賞したのは『ビクター/ビクトリア』。
1982年製作、ブレイク・エドワーズ製作・監督・脚本、ジュリー・アンドリュース主演のコメディミュージカル。
ミュージカルといってもソング&ダンスは舞台シーンだけなので、ドラマの途中で歌ったりはありません。
さて、映画。

第一次世界大戦も終結して平和な時代、1930年代のフランス・パリ。
仕事がなく食うに困っている歌手のビクトリア(ジュリー・アンドリュース)は、レストランで無銭飲食をしようとしたところ、ゲイの初老芸人トディ(ロバート・プレストン)と出くわす。
ふたりは、その日の昼にオーディションの現場で出逢っていたのだが、グラスが割れるほどのソプラノボイスは不要ということで、ビクトリアはオーディションに落ちていた。
ビクトリアの困窮に同情したトディは、あることを思いつく。
ビクトリアを、女装の男性、それもポーランドから逃げてきた貴族の子息に仕立てて舞台にあげようというもの。
かくして、ビクトリアは女装の男性ビクターに扮することになるのだった・・・

といったところから始まる物語。

この手の、男性が女性に、もしくは女性が男性に扮して、ショウビジネス界や芸能界で活躍するハナシは傑作・秀作が多い。
たとえば、『お熱いのがお好き』『トッツィー』『コニー&カーラ』。

そんな中でも、この映画、ヒネリにヒネってある。
女装の男性に扮する女性・・・

そこへ、米国からやって来たクラブ経営者の大立者(ジェームズ・ガーナー)がビクター/ビクトリアに惚れるというのだからややっこしい。

そのヘンテコリンな恋愛関係をストンと落とすのはかなり難しく、オチ的にはスマートとはいいがたいのだけれど、全編を彩るミュージカルナンバーが楽しい。
ジュリー・アンドリュースはいうまでもなく、ロバート・プレストンがはまり役。
残念なのは、ジェームズ・ガーナー。
もっと粗野な男にするか、洒落て若い頃のケイリー・グラントぐらいならば、もっと面白かったかもしれない。

で、しばらくしてから気づいたのだけれど、30年代半ばのヨーロッパといえば、ナチス・ドイツが台頭してきた時代。
その頃のポーランドといえば、ナチス・ドイツの影響下で、すでに同性愛者への迫害が始まっていたように思う。
なるほど、女装の男性に扮する女性というヒネった設定の裏には、そんな時代背景が隠されていたのね。

評価は★★★★(4つ)としておきます。
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2018年映画鑑賞記録

新作:2018年度作品:31本
 外国映画25本(うちDVDなど 1本)
 日本映画 6本(うちDVDなど 0本)

旧作:2018年以前の作品:22本
 外国映画17本(うち劇場鑑賞 2本)←カウントアップ
 日本映画 5本(うち劇場鑑賞 1本)
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