『ジュリーと恋と靴工場』:ラストに難あれど、結構、愉しめました @DVD・レンタル
昨秋ロードショウ公開された『ジュリーと恋と靴工場』、DVDで鑑賞しました。
「心躍る、フレンチ・コメディ・ミュージカル」という謳い文句だったので、気になっていた一篇。
さて、映画。
不況のフランス。
なかなか正社員の口は見つからないご時世。
25歳のジュリー(ポーリーヌ・エチエンヌ)も、試用期間が過ぎると不採用、の繰り返し。
なんとか就職できた高級靴工場も、近代化という名目でリストラ・閉鎖が目前・・・
といったところからはじまる物語で、社会派のエッセンスを振りかけてのラブコメミュージカルは、どちらかといえば好みの部類。
ミュージカルナンバーも、鼻歌のように始まり、ダンスなんかできそうにみえない(失礼!)おばさん俳優たちが踊り出すあたり、「ほら、練習してこんなに歌って踊れるんですから」というのを感じさせず、これまた好感。
なんだけれども、ハナシの着地点がいまひとつ納得できず。
せっかく苦労して掴んだ靴工場の正社員と仲間との信頼関係を棄てて、好きな男のもとに駆け付けちゃうというのは、どんなもんかしらん。
「“赤い靴”を選んだ瞬間、私たちは自由へと歩み出す!」というのが謳い文句だから、赤い靴が自由の象徴だとしても・・・である。
「赤い靴」といえば、履いたがために、死ぬまで踊り続けなければならなくなる童話が思い出されるが、『キンキーブーツ』と同様、解放の象徴であることが興味深い。
ま、ラストに難はあるけれど、結構、愉しめましたよ。
評価は★★★☆(3つ半)としておきます。
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2018年映画鑑賞記録
新作:2018年度作品:46本
外国映画37本(うちDVDなど 3本)
日本映画 9本(うちDVDなど 0本)
旧作:2018年以前の作品:41本
外国映画34本(うち劇場鑑賞 3本)←カウントアップ
日本映画 7本(うち劇場鑑賞 1本)
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この記事へのコメント
なるほど、フレンチ・ミュージカルが肌に合わなかったようで。
この映画、フレンチ・ミュージカルの雰囲気が断然なのでねぇ。