<回想録>『キャリー』など1977年、ロードショウで観た映画~名画座・大毎地下劇場で浴びた映画の洗礼

<回想録>『キャリー』など、1977年、ロードショウで観た映画 (初出 2015/3/8(日))

がんばれ!ベアーズ』で映画に眼覚めてしまったりゃんひさ。
その後、どんな映画を観るようになったかというと・・・

ロードショウで観たのは『キャリー』『サスペリア』『獄門島』『鷲は舞いおりた』『遠すぎた橋』『人間の証明』。

さすがに話題作が多いです。
なにせ中学生にあがったばかりですから。
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『キャリー』と『遠すぎた橋』は千日前国際劇場で友だちと観ました。
この劇場は700席を超える大劇場で、スクリーンに向って左手の舞台の上にピアノが置いてありました。

とにかくビックリしたのは『キャリー』のラスト。
映画を観ていて、ぎょえぇぇぇと声を出したのは、たぶんこの映画だけ。
りゃんひさ的には空前絶後の絶叫映画でありました。
で、その『キャリー』を観たのち、窓口で始めて買った前売券が『遠すぎた橋』。
まぁ、この映画はりゃんひさ向きではなかったなぁ、と思い返すぐらいです。

『サスペリア』『鷲は舞いおりた』『人間の証明』は、キタの北野劇場
現在のHEP NAVIOのある場所にあった東宝洋画系の旗艦館です。

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「決して、ひとりでは見ないでください」の謳い文句の『サスペリア』は、その謳い文句どおり友だちと観に行きました。
ゴブリンの音楽、ダリオ・アルジェント監督のハッタリ演出、中学生にはかなり刺激的で、こののちダリオ・アルジェントの新作が来るたびに劇場へ足を運んだものです。

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宣伝に惹かれていったという点では『人間の証明』も、そう。
「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね」と西條八十の詩に基づく謳い文句が懐かしいです。
これも前売券を買って、勇んで観に出かけたものです。

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渋めの『鷲は舞いおりた』は、少々事情が異なります。
『サスペリア』を観た際に、配給元である東宝東和のシネクラブがあることを知り、試写会も含めて映画を安く観れるということで入会したのでした。
その会報で紹介されていたのが、この映画。
『大脱走』のジョン・スタージェス監督の名もあり、さらにポスターなどでメインで紹介されていたジェニー・アガターに惹かれて観に行ったものです。
渋い作品で、細部は忘れてしまいましたが、結構面白く観ていたように思います。

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で、『獄門島』。
これだけは家族で観に行った映画です。
中学になって映画にハマったわたしをみて、母親が妹弟とともに近所の映画館に連れて行ったくれたものです。
映画の『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』は観ていないのですが、その年の春から始まったテレビの横溝正史シリーズは遅い時間の放送ながら家族で観ていました。
その影響も大きかったのでしょう。
それにしても小学生の妹弟を連れていく映画かしらん、とも思うのですが・・・
当時、横溝正史の金田一シリーズにもハマっていて、原作も読んでいたので、原作と異なる犯人には、少々違和感を覚えたものです。
それにしても、大原麗子は美しかったです。

ロードショウで観たのは数本なのですが、安く映画を観たいという欲求は抑えることはできず、いわゆる名画座に足しげく通うことになりました。

そのハナシは次回。


<回想録>名画座体験、大阪キタの大毎地下劇場のこと (初出 2015/3/11(水))

前回の最後に、いわゆる話題作をロードショウで観る以外に、名画座に足繁く通うようになったと書きましたので、今回はそのハナシ。

1970年代後半の大阪では大阪市内や市内周辺部に数多くの名画座がありました。
ロードショウから半年ぐらい経った映画を、2本立てまたは3本立てで上映する劇場です。

代表的なのは、キタの「大毎地下劇場」とミナミの「戎橋劇場」。
どちらも洋画2本立てで、料金は大毎地下劇場のほうが若干安かったように記憶しています。

はじめて行った名画座は、戎橋劇場の『キングコング』と『カサンドラ・クロス』の2本立てですが、頻繁に通ったのは大毎地下。

大毎地下は、キタの堂島地下センターという地下街の南端、毎日ホールの地下にあった劇場です。

地下1階のチケット売り場には開場前から観客の列が出来ており、チケット売り場横の階段をさらに下りていくという構造になっていました。
場内は赤いカーペットが敷かれ、落ち着いた雰囲気。
劇場左手の休憩スペースにはテレビが置かれており、春夏の高校野球シーズンでは生中継が映して出されていることが多かったです。

パンフレットやポスターの販売も充実で、過去上映作品のストックも販売していました。
ポスターは1枚100円だったので、よく買って帰ったものです。

で、初体験は『サイレント・ムービー』と『ヤング・フランケンシュタイン』のメル・ブルックス映画2本立て。

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ヤング・フランケンシュタイン』はとにかく面白かった。
ユニバーサル製のフランケンシュタインは観たことがなかったにも関わらず、です。
目玉のマーティ・フェルドマンのアイゴールが目玉グリグリするシーンや、ジーン・ハックマン扮する盲老人とモンスターとのやりとりなどは、能天気な可笑しさでした。

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サイレント・ムービー』は文字どおりの無声映画。
『ヤング・フランケンシュタイン』と比べると散漫な感じなのですが、バート・レイノルズアン・バンクロフトなどのゲストスターが楽しかったです。
この映画で唯一のセリフをパントマイムのマルセル・マルソーがしゃべるというのもなかなか粋(これは、淀川長治か浜村淳のラジオで先に聴いていたの知っていたのですが)。

と、大毎地下初体験はコメディ2本立てでしたが、この劇場では往年の名作から中学生には難しいようなヨーロッパ映画の2本立てなど、さまざまな映画の洗礼を浴びることとなりました。

次回は、大毎地下で浴びた洗礼のハナシを書くことにします。


<回想録>名画座・大毎地下劇場で浴びた映画の洗礼 (初出 2015/3/18(水))


前回『サイレント・ムービー』『ヤング・フランケンシュタイン』のメル・ブルックス2本立てで大毎地下劇場の初体験を書きました。
大毎地下でその後観た映画は、大作・話題作というよりは、渋めのアメリカ映画やアート系のヨーロッパ映画、名作映画のリバイバルなどなど。

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例えば、
『スター誕生』(バーブラ・ストライサンド主演)
『スラップ・ショット』(ジョージ・ロイ・ヒル監督)
『さすらいの航海』(スチュアート・ローゼンバーグ監督)
『大陸横断超特急』(アーサー・ヒラー監督)
『愛と喝采の日々』『グッバイ・ガール』(ハーバート・ロス監督)
『帰郷』(ハル・アシュビー監督)
『ジュリア』(フレッド・ジンネマン監督)
『アニー・ホール』『インテリア』(ウディ・アレン監督)
『ミスター・グッドバーを探して』(リチャード・ブルックス監督、ダイアン・キートン主演)
『ボビー・デアフィールド』(シドニー・ポラック監督)
『鬼火』『プリティ・ベビー』(ルイ・マル監督)
『白夜』(ロベール・ブレッソン監督)

名作映画のリバイバルでは
『アラビアのロレンス』『風と共に去りぬ』『ローマの休日』『ある愛の詩』『ロミオとジュリエット』など。

土地柄か女性客が多かったためがかなり渋め作品が多く、そんな中でも女性映画ブームが重なり、女性が主役の映画も多かった。
挙げた以外にも『ノーマ・レイ』『ガールフレンド』『結婚しない女』などもこの大毎地下。

女性のドラマが好きなのは、多分、この大毎地下で観た数多くの女性映画のおかげだろう。
(「女性のドラマ」に分類したレビューが80本以上あります)

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フランス映画『鬼火』『白夜』の2本立ては中学生にはかなり厳しかったことも思い出します。

しかし、映画を観はじめて初期の頃にこの2本立てに出遭ったのが活きて、その後のヴィスコンティ監督やフェリーニ監督、フランス映画社配給のヨーロッパ映画を観る基礎となりました。

判らなくても、とにかく、観つづける。
すると、いつしか判るようになる。
映画って、そういうものですね。

ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』などが判ったのは、ほんの、つい最近なんですから(レビューはコチラから)。
まぁ、判らなくても、勝手に解釈して判ったつもりになる、というのも映画のひとつの観方ではありますが。

で、この大毎地下だけで満足しておけば、品のいい映画好きが出来上がるわけですが、そんなわけにはいかなかった。
なにせ最近でも『新・死霊伝説』やなんかを観ているぐらいなので、B級・C級映画も結構好き(記事はコチラから)。

じゃあ、そんな映画をどこで観ていたのかを、1970年代後半の大阪の名画座事情と併せて次回書くこととします。

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