『ビブリア古書堂の事件手帖』:過去の物語を映像化してみせる脚本には工夫がないかも @DVD・レンタル

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昨年公開された映画の落穂ひろい。
今回は『ビブリア古書堂の事件手帖』をDVDで鑑賞しました。
同名小説のシリーズだそうで、たしか、書店の店頭でも見かけたことがありました。
さて、映画。

鎌倉の片隅、小さな食堂。
そこを営む老女(渡辺美佐子)がなくなった。
遺品を整理していた孫の大輔(野村周平)は、遺品の中から思い出の品を見つける。
それは岩波書店発行の「漱石全集7巻 それから」。
幼い日にその本を手にした大輔は祖母がこっぴどく叱られ、それ以来、読書恐怖症になっていた。
その本には若き日の祖母の写真と古書店の値札が挟み込まれており、最後のページには「夏目漱石」と見知らぬ男性名の署名があった。
気になった大輔は、値札に書かれていた古書店「ビブリア古書堂」に本を持ち込むことにした・・・

というところから始まる物語で、古書堂の店主・栞子(黒木華)が本に書かれていた謎をあっさり解いてしまう、と展開する。

謎が解ければ「おしまい」なのだが、大輔は古書堂のアルバイトをすることになり、栞子が所有する希少本「太宰治『晩年』」を何者かに執拗に狙われている事件が絡み、間あいだに、若き日の大輔の祖母(夏帆)とひとりの青年(東出昌大)との物語が綴られ、『それから』と『晩年』、過去と現在が繋がるという趣向。

ストーリーも悪くないし、鎌倉のロケ(実際の多くはクレジットをみると常陸太田市)も悪くない。
演出的にも夏帆と東出昌大が繰り広げる、昭和40年前後の物語も悪くない。

が、過去の物語をあっさりと映像化してみせる脚本には、工夫がないように思えました。
ま、過去の物語を画で魅せず、現代パートだけではつまらないのかもしれませんが。

評価は★★★(3つ)です。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:27本
 外国映画26本(うちDVDなど 1本)
 日本映画 1本(うちDVDなど 0本)

旧作:2019年以前の作品:41本
 外国映画32本(うち劇場鑑賞 7本)
 日本映画 9本(うち劇場鑑賞 2本)←カウントアップ
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