『ポップ・アイ』:タイ版カウリスマキ映画の趣き @DVD・レンタル

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昨夏公開のシンガポール・タイ合作映画『ポップ・アイ』、DVDで鑑賞しました。
原題は「POP AYE」、EYEではなくAYE。
続け読めば「ポパイ」となり、象の名前。
さて、映画。

タイのバンコクで、一流建築家として鳴らしたタナー(タネート・ワラークンヌクロ)。
だが、いまや会社でも老害扱い。
彼が初めて手掛けた高層ビルも、今度取壊しとなり、居場所はない。
そんな中、バンコク市内で一匹の象を見つける。
象使いに操られ、大道芸の付属品的扱いだが、どうもその象はタナーが昔育った田舎にいた子象が育ったものにみえる。
居場所のない象に同情したタナーは、その象ポパイを連れて、生まれ故郷に帰ろうと思う・・・

といったところから始まる映画で、いわゆるロードムービー。

なので、道中に出逢うひとびととのエピソードが映画の中心になるのだけれど、この映画ではそれほど多彩な人物とは出逢わない。

若い時分に恋人を棄てて田舎から出てきたホームレス。
彼は、恋人に約束した、ふたりでオートバイに乗ろうという夢だけは心の底では棄てていない。

ドライブインで出逢った中年オカマの娼婦。
もう、どうにもならないことを知っている。
しかしながら、同じドライブインで仕事をする若いナンバーワンの女性娼婦には少なからずのモヤモヤもある。

いずれも打ち棄てられた人といえる。

そんな感じと、マイナーキーの和製ブルースもどきのタイの流行歌が哀切を極め、アキ・カウリスマキ監督作品にも似た雰囲気がある。

象と旅する中年男性の映画・・・と少し不安だったが、意外な拾い物でした。

評価は★★★★(4つ)です。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:37本
 外国映画34本(うちDVDなど 3本)
 日本映画 3本(うちDVDなど 0本)

旧作:2019年以前の作品:51本
 外国映画38本(うち劇場鑑賞 8本)←カウントアップ
 日本映画13本(うち劇場鑑賞 3本)
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2019年07月31日 15:20
ぼ~よ~とした作品なんですが、そこに味があり、なかなか捨てがたい映画です。すっとぼけているところは確かにカウリスマキ作品に似ていますね。

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