『天国でまた会おう』:フランス浪漫主義的映画 @DVD・レンタル

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ことし春先にロードショウされたフランス映画『天国でまた会おう』、DVDで鑑賞しました。
本国公開年のセザール賞では、惜しくも作品賞は逃したもの、監督賞ほか5部門を受賞した作品。
しらないうちに公開されていました・・・
さて、映画。

第一次世界大戦休戦目前の西部戦線のある戦場。
フランス軍を率いるプラデル中尉は、休戦命令が届いたにもかかわらず、無謀な斥候を出し、再び戦火を交えることとなる。
古参兵マイヤール(アルベール・デュポンテル)も前線に飛び出すが、仲間を救っている最中、ドイツ軍の砲弾を食らい、土中に埋まってしまう。
それを助け出したのが、いつも塹壕でスケッチをしていた若い兵士エドゥアール(ナウエル・ペレス・ビスカヤール)。
が、彼はマイヤールを助け出したところで、敵の砲弾を浴び、顔の下半分を吹き飛ばされてしまう。
ぎりぎりのところで命を取り留めたエドゥアールだったが、父親との確執から、故郷には戻りたくないという・・・

というところから始まる物語で、とにかく、壮麗華麗華美とも思えるような映像で物語を綴っていく映画で、監督はマイヤール役のアルベール・デュポンテル。
普通そうなおじさんなのだが、かなりの才能の持ち主のように思える。

で、命を取り留めたマイヤールとエドゥアールは国家への復讐・意趣返しといわんばかりに、壮大な詐欺計画を考え付くが・・・

といったあたりから、ハナシがよくわからなくなる。
彼らが行うのは、戦没者の鎮魂碑詐欺なのだが、これがどうして意趣返しになるのかよくわからない。
この詐欺計画の途中で、憎っくきプラデル中尉がエドゥアールの姉と結婚し、コングロマリットの一翼を担う会社の重役になり、かつ、戦没者墓地で政府から金を巻き上げていることを知るので、プラデルに復讐するのは筋なのかもしれないが・・・

ということで、どんどん転がる物語の面白さと、因果は巡る糸車、禍福は糾える縄の如し的なランス浪漫主義的映画は、久しぶりなので面白く観れたのだけれど、どっかどっか引っかかって仕方がない。

似たような雰囲気の映画ではオドレイ・トトゥ主演、ジャン=ピエール・ジュネ監督の『ロング・エンゲージメント』を思い出しました。

評価は★★★★(4つ)としておきます。点数は、語り口のうまさを含めて。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:60本
 外国映画50本(うちDVDなど 7本)←カウントアップ
 日本映画10本(うちDVDなど 1本)

旧作:2019年以前の作品:63本
 外国映画49本(うち劇場鑑賞12本)
 日本映画14本(うち劇場鑑賞 3本)
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この記事へのコメント

じゃむとまるこ
2019年08月27日 00:19
ご覧になられましたか♪
これはかなり好みの映画で、ジュネに似ているとはよく言われていますが、ジュネがあまり好きではない私は(デリカテッセンはよかった!)
「天井桟敷の人々」かな~と思いました。
一昔前ならずいぶんと話題になっただろうと思うのですが・・
りゃんひさ
2019年08月27日 09:56
じゃむとまるこさん

ジュネに似ていますが、本作の監督アルベール・デュポンテル、『ロング・エンゲージメント』にも出演していますね。
その他では、アルノー・デプレシャンが浪漫派の監督かもしれません。
『天井桟敷の人々』の想起は、ナウエル・ペレス・ビスカヤールのパントマイム演技によるかもしれませんね。