『JAWS/ジョーズ』『E.T.』:スピルバーグがエンタテインメント監督だった頃 @名画座2本立て

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久しぶりの名画座2本立て鑑賞は、スティーヴン・スピルバーグ監督2本立て。
まずは、『JAWS/ジョーズ』。

米国の離島アミティ・アイランド。
夏は、海水浴客によるかき入れ時。
独立記念日の海開きを前に、海水浴場でサメによる被害者が出た。
市長(マーレイ・ハミルトン)は、「船のスクリューによるものだ」として処理しようとし、ニューヨークから着任したばかりの署長(ロイ・シャイダー)は押し切られてしまう。
が、独立記念日のお祭りの日、ごった返す海水浴場にサメが現れ、被害者が出てしまう・・・

というところから始まる映画で、その後、海洋学者(リチャード・ドレイファス)とベテランのサメ獲り漁師(ロバート・ショウ)が登場し、署長とともにサメとの死闘が繰り広げられる・・・などと記す必要などないほど一世を風靡した映画。

ですが、劇場で観るのは今回が初めて。
面白い映画の見本のような作品で、それ以上いうことはありませんが、演出で上手いと思うのは、島民たちや多くの海水浴客たちの扱い。
大量の人員を動員して、ドキュメンタリー的な撮り方をしており、そこいらあたりがリアリティを産んでいる。

また、ベテランのサメ獲り漁師の過去経験として、「ヒロシマに落とす原爆を秘密裡に運搬していた。その帰り、日本軍に船を撃沈され、大量の乗組員がサメに喰われた・・・」と語るシーンがあったのはビックリした。
まだ、太平洋戦争終結後30年。
このようなエンタテインメント作品にも、戦争の影は残って出てくる、というのは普通のことだったのかもしれませんね。
こういうのが『1941』ほかのスピルバーグ監督の戦争映画のルーツかもしれません。

評価は★★★★★(5つ)です。

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つづいては、『E.T.』。

劇場で観るのはこれが3回目。
2回目は『E.T. 20周年アニバーサリー特別版』。
こちらは、追加シーンやシーンの入れ替えなどがあり、結果、印象はガラリと変わってガッカリでした。
さて・・・

宇宙から植物採取にやってきた異星人たち。
運悪く、ひとりだけ地球に残されてしまった。
母子家庭、3人きょうだいの二男エリオット(ヘンリー・トーマス)に発見され、異星人と彼は知らぬうちに精神感応するようになる・・・

というところから始まる映画で、その後、異星人を探索する機関員との追っかけなどがあった後、異星人に無事迎えが来る・・・・・・などと、これまた記す必要などないほど一世を風靡した映画。

『ピーター・パン』をモチーフに・・・と、よく言われているが、今回気づいたのは、『オズの魔法使』に似ている。
そんな似ているわけではないが、「ホーム」のキーワードは「お家がいちばん」といった『オズの魔法使』のドロシーを思い出すし、最後に宇宙船が去った夜空に虹が架るのは、文字どおり「オーバー・ザ・レインボウ」だ。

演出的には二部構成。
前半、顔が写るのは、エリオットたちの母親(ディー・ウォーレス)のみ。
ここまでは、ファンタジー。

中盤、瀕死のE.T.が発見されて、探索員が登場してからはSF映画の面持ちで、宇宙服に身を包んだピーター・コヨーテの顔をヘルメット越しにアップで写すのが、後半の始まり。
『アンドロメダ…』のハードSFと、クライマックスのB級感覚あふれるチェイスシーンと、硬軟とりまぜての演出がスピルバーグらしい。

今回は、初鑑賞時と同じく、図らずも爆涙してしまいました。


評価は★★★★★(5つ)です。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:54本
 外国映画45本(うちDVDなど 6本)
 日本映画 9本(うちDVDなど 1本)

旧作:2019年以前の作品:59本
 外国映画45本(うち劇場鑑賞12本)←カウントアップ
 日本映画14本(うち劇場鑑賞 3本)
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