『マイ・ブックショップ』:実にいやらしい英国の階級差 @DVD・レンタル

今春ロードショウされた『マイ・ブックショップ』、DVDで鑑賞しました。 監督は『死ぬまでにしたい10のこと』『しあわせへのまわり道』のイザベル・コイシェ。 2005年の『あなたになら言える秘密のこと』が東京国際映画祭のカネボウ女性映画週間で上映されたときに登壇されたのを見ています。 さて、映画。 1959年の英国、小さな…
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『鏡』:現在も過去も我も彼もすべては不可分 @特別上映

アンドレイ・タルコフスキー監督の1974年作品『鏡』、特別上映で鑑賞しました。 ここ数年の間に『僕の村は戦場だった』(1962)、『ストーカー』(1979)を鑑賞しているので、ゆっくり静かにタルコフスキー・レトロスペクティブを開催しているような感じです。 さて、映画。 樹木に囲まれた木造の小屋のような家。 その囲い柵にひ…
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『THE GUILTY/ギルティ』:着想はよかったが、いま工夫が足りないかな @DVD・レンタル

ことし春先にロードショウされて話題だったデンマーク製サスペンス映画『THE GUILTY/ギルティ』、DVDで鑑賞しました。 最近、北欧ミステリーや北欧サスペンスの公開作品が増えていますね。 概ね、内容も水準以上の作品が多いようですが・・・ さて、映画。 デンマーク警察の緊急通報指令室で電話対応オペレーター勤務の警察官ア…
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『翔んで埼玉』:東映にしか出せないやけくその猥雑さ @DVD・レンタル

ことし春先にロードショウされてスマッシュヒットした『翔んで埼玉』、DVDで鑑賞しました。 登場する人物や地名は実在のものと関係ありません、と断っているが・・・ さて、映画。 東京都からひどい差別を受けている埼玉県。 東京のとある超名門校でも、都知事の息子で生徒会長の壇ノ浦百美(二階堂ふみ)によって、埼玉県人は非道な迫害を…
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『楽園』:島国ニッポンのムラ社会を描く力作 @ロードショウ・シネコン

『菊とギロチン』『64 ロクヨン』の瀬々敬久監督最新作『楽園』、ロードショウで鑑賞しました。 原作は『怒り』『悪人』『さよなら渓谷』の吉田修一。 映画化作品をこのように並べると、自ずと今回の作品もどのような映画かわかるというもの。 さて、映画。 近くに山並みが続く田舎町。 ある日、ふたりの小学生女児がY字路で別れた後、…
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『スノーホワイト/氷の王国』:アンデルセン作『氷の女王』を大胆アレンジのアドベンチャー作品 @テレビ・地上波

2016年製作の『スノーホワイト/氷の王国』、地上波テレビ放送の吹替え版で鑑賞しました。 毎週オンエアで観ているテレビドラマ『まだ結婚できない男』まで時間があるので、さてさて何かないかしらん、と探していたら、前番組だったので。 さて、映画。 スノーホワイト(白雪姫)によって滅ぼされた邪悪な魔女で女王のラヴェンナ(シャーリー…
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『ボーダー 二つの世界』:いささかグロテスク(かもしれない)な北欧版『もののけ姫』 @ロードショウ・単館系

北欧スウェーデンとデンマーク合作の『ボーダー 二つの世界』、ロードショウで鑑賞しました。 ポスターの図案などから一筋縄ではいかぬ雰囲気がぷんぷんしますが・・・ さて、映画。 スウェーデンの港の税関で働くティーナ(エヴァ・メランデル)。 容姿は醜いが、人間のある種の感情を嗅ぎ分ける特殊な才能があり、違法物の持ち込みを監視す…
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『12か月の未来図』:リアルで軽妙な教育についての映画。日本の未来図かも @DVD・レンタル

ことし4月に岩波ホールで公開された『12か月の未来図』、DVDで鑑賞しました。 岩波ホールで公開された映画が、こんなに早くDVD化されるなんて、驚きの早さです。 さて、映画。 パリの名門高校で教鞭をとっているベテラン教師のフランソワ・フーコー(ドゥニ・ポダリデス)。 教育省の美人官僚の美貌にくらっとしたためか、「教育格差…
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『家族』『遙かなる山の呼び声』:山田洋次監督=倍賞千恵子主演の「民子」三部作2本 @蒲田映画祭

蒲田映画祭から、もう2本。 今年のゲスト、倍賞千恵子主演の2作品です。 監督はいずれも山田洋次。 もう70本近くコンビを組んでいるらしく、ギネス記録ものだ。 さて、映画。 1本目は1970年製作の『家族』。 山田洋次監督=倍賞千恵子主演の「民子」三部作の1作目だそうな(これは、知らなかった)。 長崎の離島から一家五…
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『キートンのマイホーム』『子宝騒動』:活動弁士付きで観るのは初めての体験 @蒲田映画祭

昨年から上映に参加している蒲田映画祭。 ことしは、周防正行監督の新作『カツベン!』が近々出ることにあわせて、無声喜劇映画の2本立て上映がありました。 弁士は澤登翠。フルートとギターデュオの伴奏もあって、豪華の布陣。 上映後には周防監督のトークショウもありました。 さて、映画。 1本目『キートンのマイホーム』。 192…
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『新聞記者』:後半エンタメに流されるが、現状精一杯の意欲作 @ムーブオーヴァー

6月にロードショウされ、劇場を変えてムーブオーヴァーされている『新聞記者』、やっとこさ劇場で観ました。 たぶん、ことし最も話題の日本映画であろうと思うわけで、だから小規模ロードショウから4か月も劇場を変えて続映されているのでしょう。 さて、映画。 日本人ジャーナリストを父に持つ東都新聞社会部の若手記者・吉岡エリカ(シム・ウ…
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『真実』:脚本は悪くないが、全体的にはいま一つ @ロードショウ・シネコン

是枝裕和監督最新作『真実』、ロードショウで鑑賞しました。 前作『万引き家族』でカンヌ映画祭の最高賞を受賞しているのだから、そりゃまぁ、各国の演技人からのオファーはあるだろうし、それに受けて立つ監督の心意気もよし、です。 さて、映画。 フランス映画の至宝・レジェンド女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)、この度、自伝『…
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『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』:互いに相手を慮っていることが十分伝わる佳作 @ロードショウ・シネコン

テレビドラマ『孤独のグルメ』シリーズの松重豊主演『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』、ロードショウで鑑賞しました。 これが映画初主演だそうな。 2007年の『しゃべれども しゃべれども』から注目したが、芸歴は長く、調べてみると1992年の黒沢清監督作『地獄の警備員』でタイトルロールの警備員を演じていました。 ということは、端から主演…
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『ターミネーター2/特別編』:カイル・リースはまだ生まれていない @DVD・レンタル

11月にシリーズ最新作が出る『ターミネーター』シリーズ。 今回は『ターミネター2』の正統な続編、と銘を打っていることもあり、ならば復習。 レンタルショップには、こちらのバージョンしかなく・・・ということで『ターミネーター2/特別編』をDVDで鑑賞しました。 さて、映画。 1994年の米国ロサンゼルス。 機械軍団と闘う未…
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『夜明け』:映画の終わりは人生の終わりでも始まりでもない @DVD・レンタル

ことし年頭に公開された日本映画『夜明け』、DVDで鑑賞しました。 鑑賞から少し日が経っているレビューです。 細部は朧げ・・・ さて、映画。 北関東・茨城の海にほど近い小さな町。 木工所を営む初老の哲郎(小林薫)はある朝、河原で倒れている青年(柳楽優弥)を見つける。 自宅に連れ帰り介抱し、名前を尋ねると、彼は「シンイチ…
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『名前』:ミステリー風味のじっくりとした人間ドラマ、わるくない @DVD・レンタル

10月に入ってから何本かDVDで鑑賞しているにもかかわらずレビューが後回しになっている作品があります。 この『名前』という作品もその1本。 昨年初夏に小規模ロードショウしていた日本映画。 主演は津田寛治、駒井蓮。 撮影が2016年だということで、この手の小規模作品の日本映画の公開はかなり難しいのでしょう。 さて、映画。 …
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『アガサ・クリスティー ねじれた家』:最もねじれているのは誰だ? @DVD・レンタル

今春公開の『アガサ・クリスティー ねじれた家』、DVDで鑑賞しました。 一番のビッグネームはグレン・クローズ。 と、くれば犯人は・・・ってなところですが、さて、映画。 50年代ぐらいの英国。 一代で巨万の富を築き上げたギリシャ出身の富豪レオニデスが毒殺された。 孫娘のソフィアは、かつての恋人である私立探偵のチャールズに…
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『ジョーカー』:孤独で絶望的な時代のトリックスター @ロードショウ・シネコン

『バットマン』シリーズの悪役がスピンオフ。話題の『ジョーカー』、ロードショウで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 大都会ゴッサムシティ。 市のゴミ収集員たちがストライキをし、巷は悪臭が満ちている。 大富豪トーマス・ウェインがこの窮状をどうにかしようと市長に立候補している。 そんな街の片隅で、コメディアンを夢見る…
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『リヴァプール、最後の恋』:アネット・ベニングに尽きる @DVD・レンタル

ことし3月に公開された『リヴァプール、最後の恋』、DVDでで鑑賞しました。 実在のオスカー女優グロリア・グレアムの晩年を描いた映画ですが、彼女の名前は知りませんでした。 1986年になってから公開された1947年作品『十字砲火』などに出ていたんですね。 さて、映画。 1979年の英国。 若手俳優ピーター・ターナー(ジェ…
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『天才作家の妻 40年目の真実』:ないない尽くしの映画化作品 @DVD・レンタル

ことし1月に公開された『天才作家の妻 40年目の真実』、DVDでで鑑賞しました。 グレン・クローズとジョナサン・プライスの顔合わせが魅力的。 さて、映画。 現代文学の巨匠として名高いジョゼフ・キャッスルマン(ジョナサン・プライス)のもとにノーベル文学賞受賞の報せが届く。 彼は、40年連れ添った妻ジョーン(グレン・クローズ…
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『シンクロ・ダンディーズ』:「中年の危機」は乗り越えたいものだね @ロードショウ・単館系

中年男性シンクロチームの実話をモチーフにした映画『シンクロ・ダンディーズ』、ロードショウで鑑賞しました。 同じ題材のフランス映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』は見逃したのですが・・・ さて、映画。 有能な会計士エリック(ロブ・ブライドン)の息抜きはプールで泳ぐこと。 先ごろ妻が地方議員に当選したこともあ…
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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト』:傑出したシーンはあるものの全体的にまだるっこしい @ロードショウ

セルジオ・レオーネ監督の1968年作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト』、ロードショウで鑑賞しました。 1969年の日本初公開時は『ウエスタン』というタイトルで2時間21分の短縮版でした。 テレビでさらに短縮されたバージョンを観たかも・・・と思っていましたが、どうも観ていなかったようで。 さて、映画。 む…
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