『スティーヴン・キング 8つの悪夢(ナイトメアズ)』:キング版『トワイライト・ゾーン』かなぁ @DVD

キング・8つの悪夢.jpg

2006年全米放映のテレビミニシリーズ『スティーヴン・キング 8つの悪夢(ナイトメアズ)』、DVDで鑑賞しました。
キングの短編集「Nightmares & Dreamscapes」から8作選んでテレビドラマ化したもの。本国では2話ずつ4週にわたって放送されたようです。
日本ではDVD3枚です。
エピソード順に、さて。

バトルグラウンド」 ブライアン・ヘンソン監督、リチャード・クリスチャン・マシスン脚本、ウィリアム・ハート主演
玩具会社の社長を暗殺した殺し屋ジェイソンのもとに届けられた謎の小包。中身はオモチャの兵隊。だが、突然、小さな兵士と化したオモチャたちが殺し屋を襲う・・・
ジョー・ダンテ監督『スモール・ソルジャーズ』のような作品。マペット使いのブライアン・ヘンソン監督のお得意分野。脚本は『激突!』などのリチャード・マシスンの息子。全編セリフなしというあたりが凝っている。

クラウチ・エンド」 マーク・ヘイバー監督、キム・レマスターズ脚本、アイオン・ベイリー、クレア・フォーラニ主演
新婚旅行でロンドンを訪れた米国人カップル。夫の知人から会食を誘われたので、知人宅のある「クラウチ・エンド」に向かうが、いつまでたっても目的地にたどり着けない・・・
H・P・ラブクラフトの「クトゥルー神話」に似た暗黒噺。脚本にもう一捻りが欲しかった。

アムニー最後の事件」 ロブ・ボウマン監督、エイプリル・スミス脚本、ウィリアム・H・メイシー主演
1930年代の私立探偵、アムニー。実は彼は小説家の創作物だったが、息子を喪った哀しみで創作にのめり込む小説家は、実人生とアムニーの人生を入れ替えることを決意する・・・
マーク・フォースター監督『主人公は僕だった』を思い出したが、こちらの方が先。子どもを事故で亡くすという設定は『ペット・セメタリー』に通じるもので、キング自身の体験と記憶が反映されている。ウィリアム・H・メイシーが好演。

争いが終るとき」 ミカエル・サロモン監督、ローレンス・D・コーエン脚本、ロン・リヴィングストン、ヘンリー・トーマス主演
ある青年ドキュメンタリー監督がカメラに向かって告白する。その内容は、天才的な弟のこと。争いを憂えた弟は、彼独自のプログラムで世界から争いをなくしたが、同時に別の災厄をもたらした・・・
天才的な弟役は『E.T.』のヘンリー・トーマス。キングの妄想爆裂的作品だが、惜しいところでしくじっているような感じを受けます。
争いのない世界の描写から始めた方が映画的にはミステリアスで面白かったかも。

ロード・ウイルスは北にむかう」 セルジオ・ミミカ=ゲッザン監督、ピーター・フィラルディ脚本、トム・ベレンジャー、マーシャ・メイソン主演
売れっ子ホラー小説家のリチャードが、ふと立ち寄ったガレージセールで見つけた絵画。絵画を通して、彼が抱える不安が実体を持って忍び寄ってくる・・・
つのだじろうの漫画『恐怖新聞』のような物語、もしくは呪われた絵画というよくあるパターンの物語で、サスペンス醸成がまるでなく、かなり退屈。
そういえば、原作も面白くなかった・・・

第五の男」 ロブ・ボウマン監督、アラン・シャープ脚本、ジェレミー・シスト、サマンサ・マシス主演
刑務所を出所して家族のもとに帰ったウィリー。かつての犯罪仲間が死ぬ直前にウィリーに手渡したのは4つの引き裂かれた地図の一枚。大金の隠し場所が示されているという。残りの地図を巡って、犯罪者同士の格闘が始まる・・・
という、キングとしてはノン・ホラー作品。原題「Fifth Quarter」が「4つに分けたモノの5番目」と凝っているが、内容はさほどでもない。脚本が上手くないのか、原作がつまらないのか・・・

解剖室4」 ミカエル・サロモン監督、エイプリル・スミス脚本、リチャード・トーマス、グレタ・スカッキ主演
ビジネスパートナーとゴルフをしていたハワード。あろうことか毒蛇に咬まれて仮死状態に。同じゴルフ場にいた田舎老医師が死亡の判断を下したことから、死因特定のために解剖に回されることになった・・・
ポオの『早すぎた埋葬』のキング版といったところだが、コメディ色が強い。面白くなくはないが、45分はさすがに長い。

ロックンロール・ヘブン」 マイク・ローブ監督・脚本、キム・デラニー、スティーヴン・ウェバー主演
田舎町をドライブ中のクラークとメアリーのリヴィングハム夫婦。次の街までショートカットをしようと、夫クラークが名もない田舎道へハンドルときった。ようようにたどり着いた町は「ロックンロール・ヘブン」という奇妙な町。住人たちは、もう死んでしまった著名な歌手たちだった・・・
小説のタイトルは「いかしたバンドのいる街で」。
「Rockn'Roll Will Never Die!」を体現した話で、これもコメディ色が強い。
ジャニス・ジョプリンやエルヴィス・プレスリーが登場するが、馴染みのない歌手も登場するので、日本では受けるかどうか、って感じもします。
日本だと、淡谷のり子、三波春夫、村田英雄とかの演歌版になるかしらん?

ということで、まとめて8エピソード。

評価は★★★(3つ)かなぁ。

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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2020年11月08日 00:32
旦那があろうことかスティーヴン・キングが好きで、このDVDを2枚目まで観た記憶があります。が、さすがにばからしくて途中で放棄しました。やはり「ドリームキャッチャー」のキングです。全部ひどいとは言いませんが、ほとんどは・・・・・。
りゃんひさ
2020年11月08日 11:20
>ぷ~太郎さん

ご主人、スティーヴン・キング好きとは、素敵ではないかしらん?