『一度も撃ってません』:映画は「ごっこ」「真似っこ遊び」とはいうものの・・・ @DVD

一度も撃ってません.jpg

昨年7月公開の『一度も撃ってません』、DVDで鑑賞しました。
脚本・丸山昇一、監督・阪本順治のコンビ。
魅力的な組み合わせなんだけれど、純然たるクライムムーヴィではなく、コメディ。
うーむ、のコメディ?
余談ですが、
「阪本順治もそうだけれど、井筒もコメディ、あまり上手くないんだよなぁ」とコボしたのは、『ビッグ・ショー! ハワイに唄えば』の試写会後、エレベーターを降りたところ。
うわ、すぐ後ろに阪本監督いるやン?? 聞かれた? 汗・・・という経験があります。
さて、映画。

70歳を過ぎた作家の市川進(石橋蓮司)。
かつて2度ほど純文学で注目を浴びたが、いまは鳴かず飛ばず。
書くハードボイルド小説は、新米編集者に「北方謙三の二番煎じか、それ以下。真似にもなってません」とクサされるほど。
永年、彼の担当してきたベテラン編集者(佐藤浩市)は、「いいものはあるはずなんだけれど・・・ ところで、巷に噂が流れている"伝説のヒットマン"が彼だという噂があるんだけど・・・」という。
たしかに、トレンチコート姿で夜な夜なバーに繰り出すその姿は、そのように見えるが・・・

といったところからはじまる物語。
ジャンル的には、なりすましコメディ、もしくは、取り違えコメディ、といったあたり。
で、こういった類の映画だと、ヒットマン気取りの男がヒットマンと間違えられて、殺人事件やなんやかんやに巻き込まれて、本職を技能を利用して、ピンチを脱出!ってな展開になるものが多いのだけれど、この映画はそうはならない。

なんとビックリ!
小説のリアリティにこだわり過ぎるあまり、実際に殺しの依頼を受けてはいるが、さすがに人殺しはできかねる、ということで、本物のヒットマンに仕事を回して、そのときの様子を根ほり葉ほり訊いて、それを小説に書いていた!

おいおい、それじゃぁ、本物の殺し屋じゃないの?
実際に手を染めるより、タチが悪い。

このタチの悪さが、どうにもこうにもいただけない。
実際に手を染めていないんだからいいんじゃない、と言わんばかりの市川の「ハードボイルドごっこ」なわけ。

その上、つくり手側も、「所詮は、映画は"ごっこ"。というより、映画の本質は"ごっこ"、真似っこ遊び」と開き直っている感があり、「真似っこ遊び」を楽しんでいる雰囲気。

100分という短い尺なのにピリっとしないなぁ、★★★レベルかなぁ・・・と思って観ていただけだったけれど、日が経つうちに何だか不愉快になって来たので、その原因がどこにあったのかを探っているうちに、こういう自分なりの結論に達したようです。

評価は★★(2つ)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品: 4本
 外国映画 3本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 1本(うちDVDなど 0本)

旧作:2021年以前の作品:14本
 外国映画10本(うち劇場鑑賞 1本)
 日本映画 4本(うち劇場鑑賞 0本)←カウントアップ
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2021年02月18日 16:27
同感ですね。実際の殺し屋に依頼しているのは全くダメです。ルール違反ですね。これだけ芸達者達を集めているのだから、演技でいくらでも勝負できるものをそれをしないとは。昔の青春時代を懐かしがっている団塊前半世代の話はうんざりです。
りゃんひさ
2021年02月18日 21:18
>ぷ~太郎さん

たしかに、団塊世代の映画かも・・・
主演は石橋蓮司向きではなく、原田芳雄で、実は本当に手を染める殺し屋・・・
でも、銃は使わず、「一度も撃ってません!」っていうのがよかったかもね。