『ホテルローヤル』:えらくライトなエピソードの羅列にガッカリ @DVD

ホテルローヤル.jpg

昨年11月公開の日本映画『ホテルローヤル』、DVDで鑑賞しました。
原作は桜木紫乃の同名小説、直木賞受賞作ですが未読です。
同じ原作者の小説を映画化した『起終点駅 ターミナル』が面白かったので、本作も期待。
さて、映画。

北海道、釧路湿原にほど近いところに立地するラブホテル「ホテルローヤル」。
いまでは廃業しており、時折、廃墟ツアーの好事家が訪れるぐらい。
しかし、かつてはそれなりに需要はあった。
その頃は、といえば・・・

といったところからはじまる物語で、ホテル経営者の一人娘・雅代を波瑠が演じています。

雅代は美大受験に失敗し、渋々、家業を手伝うことに・・・
オーナーの父親(安田顕)はあまり経営能力があるとはいえず、ホテルを切り盛りしているのは母親(夏川結衣)。
しかし、その頼みの母も、出入り青物業者の青年と出奔してしまい、雅代が切り盛りする羽目になってしまう・・・

と展開します。

なんだか、のっけから出端をくじかれた感じで、

寂寞とした、夏でも霧が出た日は肌寒く、人肌恋しい釧路湿原の近くで、
その恋しい人肌で温め合ったり、乳繰りあったり、
結局、男と女はアレしかないんよ・・・

みたいな群像劇を期待していたのだけれど、そんなことはほとんどなく。

驚かされるのが、エピソードのひとつめが(廃墟ツアーの好事家カメラマン&素人モデルのはプロローグとして)、従業員の年配女性(余貴美子)と東京へ出て行った息子のハナシとは!
それって、舞台、別にラブホテルでなくてもいいんじゃない?

その後が法事帰りの中年夫婦のハナシ(正名僕蔵、内田慈)で、つづいて女子高校生と教師のハナシ(伊藤沙莉、岡山天音)。
前者はともかく、後者は別にもともとが男女の関係でなく・・・しかし、そうこうするうちにお互いの状況に絆されて、とんでもないことになる。
まぁ、その、そうこうするうちに絆されて・・・といったあたりに可笑しみとか哀しみが出てくればいいのだけれど、なんだか、猫が顔を洗ったような感じ。

「ホテルローヤル」の名前の由来のエピソードとか、えらくライトなエピソードの羅列で、ちょっと残念でした。

また、ほとんどがセット撮影で、釧路湿原の寂寞とした、どことなく人恋しくなるような風景も少なくガッカリでした。

評価は★★(2つ)としておきます。

------------------
2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:25本
 外国映画13本(うちDVDなど 2本)
 日本映画12本(うちDVDなど 3本)

旧作:2021年以前の作品:60本
 外国映画38本(うち劇場鑑賞 3本)
 日本映画22本(うち劇場鑑賞 4本)←カウントアップ
------------------

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

ぷ~太郎
2021年07月08日 17:45
チープな作品なことは百も承知で観て、やはりその通りの作品でした。なので、別にがっかり度はそれほどないです。もっと釧路の風景があったり、ラブホの娘という葛藤や苦悩が描かれていればよかったのですが、そんなことは望む方がこの手の作品には無理。家でゴロゴロしながら観るにはいいのではないでしょうか。
りゃんひさ
2021年07月08日 21:16
>ぷ~太郎さん

ま、そんなもんですかねぇ。