『ファーストラヴ』:観てから読むか、読んでから観るか、観ないで読んだがよろしかろう @DVD

ファーストラヴ.jpg

ことし2月にロードショウされた映画『ファーストラヴ』、DVDで鑑賞しました。
原作は、直木賞を受賞した島本理生の同名小説(未読)。
主演は北川景子。
昨年秋からことしにかけて主演作が立て続けに公開されていましたね。
さて、映画。

父親を自身が通う大学構内で刺殺した容疑で逮捕された聖山環菜(芳根京子)。
動機については、口をつぐむどころか「動機はそちらで見つけてください」とまで言う。
そんな彼女に関心を抱いた公認心理師の真壁由紀(北川景子)は環菜と面談し、彼女の心奥を探るべく取材をすることを決意し、彼女の公選弁護人と面会するが、弁護人は由紀の義理の弟(夫の弟)の庵野迦葉(中村倫也)だった・・・

といったところからはじまる物語で、環菜の周辺人物への取材を続けるうちに、彼女の心の底に横たわっていた父親への感情(ひいては男性全般への感情へと繋がるのだが)および母親への感情が、心理師・由紀のそれと相通じてくる、というのが映画のミソ。

で、題材的には面白いのだけれど、映画としてはさっぱり面白くない。

北川景子と芳根京子のふたりの演技がステレオタイプということもあるが、脚本的にダメなんだろうと感じました。

女性ふたりに焦点を当てる物語として、小説から映画に再構築するにあたって、由紀と迦葉の過去のいきさつは余計で、ここに尺が咲かれてしまって、観ている方としてはまだるっこしいことこの上ありません。
いっそのこと、由紀の役どころを、環菜の弁護士にした方がすっきりして、女性ふたりの心理を掘り下げることができたように思います。
まぁ、原作を改変するのはご法度のような風潮があるので、無理なのかもしれないけれど。

かつて、「観てから読むか、読んでから観るか」というキャッチコピーがありましたが、その伝でいくと、「観ないで読んだがよろしかろう」ってことになりそうです。

なお、由紀の夫役を演じた窪塚洋介が好演でした。

評価は★★(2つ)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:42本
 外国映画24本(うちDVDなど10本)
 日本映画16本(うちDVDなど 6本)←カウントアップ

旧作:2021年以前の作品:70本
 外国映画45本(うち劇場鑑賞 4本)
 日本映画25本(うち劇場鑑賞 5本)
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この記事へのコメント

2021年09月07日 09:59
こんにちは。
あー、そうかも、ですね、脚本に難ありなのですかも、ね。
私は中村倫也で眼福でしたので、もうそれで充分です(笑)。
ぷ~太郎
2021年09月07日 16:56
まさしくその通リだと思います。中村倫也の役は不要だし、脚本も何だかな~といった感じ。前半ウトウトしてたくらい面白くない。女性二人とそれぞれの母親との関係性をつっこんでほしかったな。
りゃんひさ
2021年09月07日 20:53
>ここなつさん

そうなんです、中村倫也をどう活かすかが、製作者の悩ましいところだったわけで。
原作の重要人物だから役どころを軽くするわけにはいかず、比重を重くすると面白さ減というところ。
ならば、北川景子の役どころを軽くする手もあったんですけど。