『モーリタニアン 黒塗りの記録』:人道的告発映画 @ロードショウ

モーリタニアン.jpg

ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバ―バッチなど豪華俳優陣出演の『モーリタニアン 黒塗りの記録』、ロードショウで鑑賞しました。
前置きなしで、さて、映画。

2001年の9.11米国同時多発テロの後、ひとりのモーリタニア人が米国により逮捕・拘禁された。
彼の名前はモハメドゥ・ウルド・スラヒ(タハール・ラヒム)。
同時多発テロの首謀者のひとりとして疑われたのであった。
2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)は、キューバのグアンタナモ米軍基地に拘禁されているモハメドゥの弁護を引き受けることになった。
一方、なんとしてもテロ首謀者を死刑としたい米国政府は、軍の司法官スチュアート・カウチ中佐(ベネディクト・カンバ―バッチ)に対して早く起訴に持ち込むよう指示するが、カウチ中佐は有罪となる決定的証拠を発見することができない・・・

といったところからはじまる物語で、米国映画十八番の事実に基づく告発映画。

同時多発テロの直後だから、イスラム社会に対する偏見は凄まじく、映画後半で描かれる拷問ともいえる取り調べは人道を逸している。

というわけで告発すべき内容は素晴らしいが、映画としては一本調子な感があって、それほど面白くない。
特に、ベネディクト・カンバ―バッチ扮するカウチ中佐の立ち位置が、『アラバマ物語』のグレゴリー・ペックのそれと変わらない、いかにも米国の良心風なのはいかがなものかしらん。

対して、ホランダーを演じたジョディ・フォスター、芯が通っているというかプロフェショナルというか、こちらもこちら。

まぁ観ているわたしとしては、モハメドゥの告白文が出てきた際に、「やっぱり、やってたんだ・・・」と逃げ出してしまうホランダーの助手(シェイリーン・ウッドリー)の心情がいちばん近かったかしらん。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:65本
 外国映画38本(うちDVDなど16本)←カウントアップ
 日本映画27本(うちDVDなど10本)

旧作:2021年以前の作品:85本
 外国映画60本(うち劇場鑑賞 4本)
 日本映画25本(うち劇場鑑賞 5本)
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この記事へのコメント

2021年12月04日 22:20
こちらにも。コメントが書けるようになったのが嬉しくて、ついつい沢山お邪魔してしまいすみません。
アメリカであろうがどこであろうが、憎しみに目を曇らせてしまうことの危うさを描いていますね。
三権ってそんなものではいかんだろう?と思う訳ですが。
りゃんひさ
2021年12月05日 22:50
>ここなつさん

「憎しみは目を曇らす」というのは名言ですね。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、今朝まで憎けりゃ明日も憎い、です。