『天才作家の妻 40年目の真実』:ないない尽くしの映画化作品 @DVD・レンタル

天才作家の妻.jpg

ことし1月に公開された『天才作家の妻 40年目の真実』、DVDでで鑑賞しました。
グレン・クローズとジョナサン・プライスの顔合わせが魅力的。
さて、映画。

現代文学の巨匠として名高いジョゼフ・キャッスルマン(ジョナサン・プライス)のもとにノーベル文学賞受賞の報せが届く。
彼は、40年連れ添った妻ジョーン(グレン・クローズ)とともにスウェーデンの授賞式に赴く・・・

といったところから始まる物語で、原題は「THE WIFE」・・・とくれば、おおよそ物語の骨子は予想がつく。

なので、興味の的は、どうしてそうなったか。
だけれど、この映画ではそこんところがほとんど描かれていない。

メグ・ウォリッツァーによる原作小説では、ふたりの過去の物語に半分以上のページが割かれており、そこが面白いのに映画ではバッサリと割愛してある(原作小説、先に読んでいました)。

当時、女性作家は冷遇されており、女性名で出版してもほとんど売れない。
ここは映画でも、エリザベス・マクガヴァン演じる女性作家が述べているが。

また、ジョゼフは題材への目の付け所、場面の構成力はあっても、文章ひとつひとつの魅力に欠ける。
ジョーンは女学生時代に、ジョゼフとの不倫を題材に書いた処女作は素晴らしかったが、目の付け所などが甘く、かつ女性冷遇の時代とあって、自分名義で小説を書くことをやめてしまう。
このふたりが、いわば共依存のような関係になって、傑作小説を紡ぎ出し、かつ、倫理的にもギリギリのような行動を取ったりするあたりが、小説では面白いのだが・・・

また、映画ではクリスチャン・スレイター演じるナサニエルの位置づけも曖昧。
押しかけ自伝作家のようなもので、彼はジョゼフが書いていないのではないかの疑問を持っている。
暴露するかしないか、とはいえ確たる証拠も持っていない、さらに、彼がジョーンに惹かれていき、一線を越える越えないかといったあたりも原作小説では描かれていました。

ということで、原作を先に読んでいた身としては、「ないない尽くし」の映画化だなぁ、と思った次第。

評価は、★★☆(2つ半)としておきます。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:73本
 外国映画58本(うちDVDなど 8本)←カウントアップ
 日本映画15本(うちDVDなど 3本)

旧作:2019年以前の作品:70本
 外国映画50本(うち劇場鑑賞13本)
 日本映画20本(うち劇場鑑賞 6本)
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