『国家が破産する日』:日本でも同じように振り返ってみたいものだが・・・ @ロードショウ・単館系

国家が破産する日.jpg

11月から公開中の韓国映画『国家が破産する日』、ロードショウで鑑賞しました。
評判がいいので時間を作って観に出かけましたが、韓国映画は久しぶりかしらん。
さて、映画。

国民が好景気に沸く1997年韓国。
しかし、実際には国家の財政破綻が近づいていた・・・

というところから始まる実録経済サスペンス映画。

映画は、おおよそ3つのレベルの人々が描かれていきます。

ひとつ目は、通貨危機の回避に奔走する政権に近い層。
中心となるのは、韓国銀行の通貨政策チームの女性のチーム長。
国民、特に韓国経済を盛り立ててきた中小企業に痛みを伴わせない着地点を模索するが・・・

ふたつ目は、通貨危機になることを見越して、このときばかりと逆張りする層。
いわゆるピカレスクで、中心となるのはノンバンクを退社して、ふたりの出資者とともに行動する若い男。
とにかく、一歩先を見通していて、癪に障るほどうまくいく・・・

みっつ目は、中小企業の経営者。
地道な商売を続けてきたが、取引先から甘い飴をちらつかせられ、最終的には不渡手形を掴む羽目になる。
いわゆるババ掴み、貧乏くじを引く組。

映画は三者三様の行動をカットバックしながらスリリングに、かつ、わかりやすく進んでいくので、なるほどと頷いたり、ハラハラしたりで、結構面白く観ることが出来ましたが、これ、実際のハナシなので、そうそう楽しんでばかりもいられません。

とにかく、上層部は真実を明らかにせず、自分たちは生き残ろうとするあたりは、昨今のわが国の状況に似ているのではありますまいか。
いや、ほんと、背筋が凍る。

現在の韓国社会では格差が広がっているが、その原因がこのときの通貨危機。
わが国でも格差が広がっているが、その原因は90年代初めのバブル崩壊か、それとも00年代半ばのリーマンショックか。
そこいらあたりを、同じように映画にして振り返ってみてみたいものだ、と思いました。

評価は★★★★(4つ)としておきます。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:109本
 外国映画81本(うちDVDなど19本)←カウントアップ
 日本映画28本(うちDVDなど 9本)

旧作:2019年以前の作品:79本
 外国映画54本(うち劇場鑑賞14本)
 日本映画25本(うち劇場鑑賞10本)
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