『ON AIR 殺人ライブ』:捻りすぎて、何が何だかわからなくなっちゃったねぇ @DVD

OnAir殺人ライブ.jpg

3度目の緊急事態宣言が発出されて、まだまだ続きそうなDVD鑑賞月間。
戦争映画はひとまず置いて、次に鑑賞したのは『ON AIR 殺人ライブ』、2013年製作のドイツ映画。
日本では劇場未公開です。
さて、映画。

ドイツの小都市。
土曜の夜、自宅の地下防音室からミニFM放送をしているDJ・ドックロック(マルクス・クヌーフケン)。
今夜の話題は、現在進行中の連続殺人事件。
「ナイトスラッシャー」と名付けられた犯人の手口は、美女をレイプしたのち切り裂き、口に赤い薔薇を残していくというもの。
リスナーからの電話を待つドックロックのもとにかかってきた電話は、いましもひとりの女性を監禁して殺そうとしてる・・・という男から。
その男が言うには、「この女が助かるかどうかは、ドックロック、お前次第だ・・・」

といったところから始まるサスペンス。

こう書くと、警察の緊急通報指令室にかかってきた電話を頼りに事件を解決するデンマーク映画『THE GUILTY/ギルティ』を連想するが、かなり異なります。

『THE GUILTY/ギルティ』では事件の様子が観客にもわからないため緊迫感を盛り上げていたが、こちらはあっさりと犯行現場の様子を映し出します。
なので、少々拍子抜け。

一方、ナイトスラッシャーを追っていた初老の刑事ブリッグス(ロナルト・ニットシュケ)は、謎の人物から娘のからだを写した写真が送り付けられ、捜索するうち、路上に放置された娘の自動車のトランクから女性の死体を発見。
かくして、ナイトスラッシャーを追うことにする・・・

と別方向からの事件のアプローチが描かれます。

アイデアとしては悪くなく、

1.ドックロックが犯人と駆け引きをしている間に、
2.刑事ブリッグスが犯行現場を突き止め、
3.事件を未然に防ぐが、
4.犯人がドックロックのラジオ番組に電話をかけてきたのには、犯行とは別の思惑があった

というのがわかりやすく、合格点のシナリオだろうし、実際これに近いのだけれど、「犯行現場」があまりの無理スジな上、それ以外のミスリード伏線が上手くないので、観終わって腑に落ちません。
その上、「4.」の別の思惑があったことは、エンドロール中のエピソードで示されるので、「意外な結末」というよりも、わからなさに輪をかけているともいえます。

B級サスペンスとしては、上記の1~4を少しひねって、

1.ドックロックが犯人と駆け引きをしている間に、
2.刑事ブリッグスが犯行現場を突き止めるが、
3a.事件は狂言、芝居であり、、
4a.ドックロックのラジオ番組に電話をかけてきたのには、犯行とは別の思惑があり、それはとりもなおさず、ナイトスラッシャーしか知りえない事件の細部をドックロックに暴露させるためだった

というのでも十分だと考えられます。

ま、結果的には捻りすぎて、何が何だかわからないような映画になっちゃったかなぁ。

評価は★★☆(2つ半)としておきます。

なお、日本語吹替は極めつけに評判が悪いようなので、字幕での鑑賞をお薦めします。
わたしもドイツ語発声・日本語字幕で鑑賞しました。

OnAir殺人ライブ・オリジナル.jpg
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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:11本
 外国映画 6本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 5本(うちDVDなど 0本)

旧作:2021年以前の作品:34本
 外国映画28本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
 日本映画 6本(うち劇場鑑賞 0本)
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