『喜劇 愛妻物語』:脚本家にいちばん大切なのは・・・ @DVD

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緊急事態宣言下GWのDVD鑑賞、続いては昨年9月公開の『喜劇 愛妻物語』。
『百円の恋』『嘘八百』シリーズ、『アンダードッグ』の脚本家・足立紳が、自身の実体験に基づく小説を脚本化して監督したもの。
なお、先に挙げた作品はいずれも未見です。
さて、映画。

豪太(濱田岳)は年収50万円に満たない売れない脚本家。
妻のチカ(水川あさみ)と5歳になる娘アキ(新津ちせ)との三人暮らし。
夫婦生活もかなりご無沙汰で悶々としていて、以前パートをしていたときに知り合ったオバサン(大久保佳代子)の薄物ワンピースにも欲情してしまう始末。
そんな折、香川県で噂の手打ちうどん少女を題材にした脚本の話が持ち上がり、そのための取材旅行を計画。
免許のない豪太は、運転手としてチカに同行を求め、旅先での夫婦生活に及ぼうとする画策する・・・

といった物語で、とにかく監督自身の実体験に基づく小説が元ネタなので、売れない脚本家の悲哀は痛ましいほど感じます。

また、とにかく、お金がないので、旅先でのケチケチ作戦。
妻のチカが倹約倹約に努めようとして実行することが涙ぐましい。
そんな妻のことを知ってか知らずか(ま、わかってないんだけど)豪太の呑気さという阿保さというかが、妻の癪に触る、ストレスが溜まる。

うー、よくわかる、よくわかる、わかります・・・と何度、頷いたことか。

取材旅行は失敗、そして、映画化目前の新作脚本もご破算・・・と散々な目に遭うのだけれど、割れ鍋に綴じ蓋、この夫にはこの妻、というところに落ち着く。

劇中、豪太は「笑って笑って、最後に大泣きさせる脚本を書く!」と豪語するが、足立紳にとっては、この映画がまさにそれそのものだろう。
乾坤一擲の一作といえます。

役者陣は濱田岳、水川あさみ、いずれもはまり役で好演。
特に、水川あさみがいい味を出しています。

なお、映画とは直接関係ないことだけれど、十数年前に脚本家・丸山昇一さんと酒席をともにしたことがあり、そのとき知人が訊いた「脚本家でいちばん大切なことは何ですか?」に対して、
「脚本家にいちばん大切なのは、営業力!」
と答えたのが印象に残っています。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:12本
 外国映画 6本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 6本(うちDVDなど 0本)

旧作:2021年以前の作品:38本
 外国映画28本(うち劇場鑑賞 1本)
 日本映画10本(うち劇場鑑賞 2本)←カウントアップ
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