『ウルフ・オブ・ウォールストリート』:愛だとかヒューマニズムなんてクソ食らえ! @試写会・シネコン

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マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオが何度目かのタッグを組んだ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を試写会で鑑賞しました。
以前『ディパーテッド』のyahooレビューで、スコセッシ監督とは肌が合わないと書いたのですが・・・さて、今回は?

物語は至って単純。
あまり裕福でない家庭で育ったディカプリオ演じる青年が、証券業界でのし上がっていくハナシ。
一旦は一流証券会社に就職したものの、あっという間に倒産。
場末の安株ばかりを店頭で扱う下流証券会社に就職して、仲介手数料50%と持ち前のバイタリティで仲間とともに成功していきます。
が、法に触れることをしているので、特別捜査官に目を付けられて、御用・・・

ほとんどそれだけのハナシ。
それも、のし上がって、カネを稼いで、セックス・ドラッグ何でも来い!のイケイケ生活を描くだけの3時間。

それで面白いのか、というと・・・
面白いンだなぁ、これが。

ハチャメチャなバイタリティは観ていて、元気が出てくる。
ディカプリオ演じる主人公が社員みんなのモチベーションを上げるスピーチなんて、その場にいたらその気になっちゃうこと請け合い、です。

なので、みなさんにお薦め、かというと・・・
どうだろうか。

いやはや、痛快といえば痛快だが、倫理的にはお薦めできかねます。
これが成功した人生かといえば、全然そうではない、絶対そうではないはず。

だって、主人公は人間として、まったくもって成長していないんだから。
愛だとかヒューマニズムなんてクソ食らえ、なんですから。

そうか、スコセッシ監督と肌が合わない理由はコレだったのか。
もしかして、スコセッシ監督は、愛だとかヒューマニズムだとかを描くのが上手くないんじゃないか。
だから、こんなクソったれな人生を面白く描くことができるのかも。

舞台挨拶では、ディカプリオもスコセッシ監督も「警鐘(けいしょう)」という言葉を頻繁に使っていたが、ホントは「憧憬(しょうけい)」なんじゃありますまいか。

まぁ、間違っても、こんな破天荒な主人公の映画は、アカデミー作品賞は獲らないでしょう。

主人公はクソったれですが映画はかなり面白いので、評価は★4つとしておきます。

<追記>
冒頭だけ登場する一流証券会社でディカプリオの先輩を演じるマシュー・マコナヘイ、驚くほどに痩せていて、でも、証券マンのギラギラ度が凄いです。
投資家がいくら儲けても数字の上だけにさせろ、オレたちは手数料でキャッシュを手に入れるんだ、っていうあたり、かなりの真実味がありましたよ。
りゃんひさだったら今年のアカデミー助演男優賞は彼でキマリなんだけれどね。

↓舞台挨拶風景
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2014年映画鑑賞記録

 新作:2014年度作品
  外国映画 2本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)←カウントアップ
  日本映画 0本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)

 旧作:2014年以前の作品
  外国映画12本(うち劇場 1本)
  日本映画 4本(うち劇場 0本)
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