『ルッチと宜江』:ラトビアと日本の交流の架け橋 @特集上映

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ヨーロッパ各国の多様な社会や文化を紹介し、市民の交流を目的に毎年開催されている「EUフィルムデーズ」。
フランス映画『イタリアのある城で』の次に観たのが、この『ルッチと宜江』。
「ラトビアのスイティと呼ばれる人々の文化を研究する日本の大学生ノリエが、81歳のラトビア女性ルッチの家で暮らす日々を追うドキュメンタリー」です(開催場所・フィルムセンターの紹介文より)。

紹介文にあるとおり、日本人の女子大学院生とラトビアのおばあちゃんの交流と生活が描かれるわけですが、そもそもラトビアってどこ?
会場に掲出してあった大きな地図をみると、バルト海に面した旧ソビエト連邦の地域で、バルト海の北側は、東からフィンランド、スウェーデン、ノルウェー。
バルト海の南側、東(北)からエストニア、ラトビア、リトアニアの順。
ちょっとわかった感じ。
国語はラトビア語。旧ソ連邦だったので年長者はロシア語も通じるらしいが、若い世代は英語に親しんでいるそう。
ただし、ルッチおばあちゃんはラトビア語しか話せない。

国に大半はプロテスタントだけれど、ごく限られた地域にだけカトリック教徒が暮らしている地域があり、その地域に暮らすひとびとのことを「スイティ」と呼ぶらしい。
彼らは伝統文化を大切にし、とりわけ特色的なのは伝承歌謡が多く残っている。
伝承歌謡といっても、基本的なフレーズや節回しはあるものの即興でつくられる歌で、それは映画の中でも何度か登場する。

ラトビアでは自然も多く残っており、少し違うかもしれないが、日本の里地里山に近いものも感じる。
そういう風景の中での暮らしは、実際には大変なのだけろうけれど、映画で観ているぶんには、ストレスフリーに感じる。

ラトビアの伝統的な暮らしを記録するとともに、異文化の日本人との交流も描かれており、そういう意味で「EUフィルムデーズ」にとても相応しい作品です。

ま、それもそうだけれど、登場するルッチもノリエも表情が活き活きとしていて非常に微笑ましいものがありました。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

<追記>
監督のイナーラ・コルマネさんは、ルッチおばあちゃんの娘さんの夫の姉だそうです。

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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:49本
 外国映画33本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
 日本映画16本(うちDVDなど 1本)

旧作:2016年以前の作品:62本
 外国映画49本(うち劇場 9本)
 日本映画13本(うち劇場 5本)
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