テーマ:時代劇

『引っ越し大名!』 :松竹のお家芸が積み重なった変格時代劇の佳作 @DVD

昨年晩夏にロードショウされた星野源主演の『引っ越し大名!』、DVDで鑑賞しました。 星野源といえば「うちで踊ろう」ですね。 踊るまではいきませんが、うちで観ようは実践中。 ま、映画館は全面休館ですから。 さて、映画。 徳川幕府五代将軍綱吉の頃。 越前松平家を祖とする姫路藩主・松平直矩(及川光博)。 この度、豊後の日…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

『のみとり侍』 :サラーリマン専科 by 江戸の蚤とり @ロードショウ・シネコン

阿部寛主演最新作『のみとり侍』、ロードショウで鑑賞しました。 映画のタイトル表記は「蚤とり侍」と漢字なのだけれど、どのWeb媒体でも「のみ」は平仮名なので、ここでもそのように表記します。 さて、映画。 江戸時代、十代将軍・徳川家治の頃のハナシ。 世はおしなべて規制緩和の時代。 それは老中・田沼意次が推し進めてのこと。 …
トラックバック:3
コメント:2

続きを読むread more

『関ヶ原』:戦国版『アウトレイジ』? @ロードショウ・シネコン

原田眞人監督最新作『関ヶ原』、ロードショウで鑑賞しました。 前置きはなし。 さて、映画。 天下分け目の関ヶ原の合戦。 それを敗軍の将・石田三成(岡田准一)側から描いた映画。 天下統一を果たした豊臣秀吉(滝藤賢一)が没したとき、世継ぎの秀頼はまだ幼い。 幼い時分に秀吉に取り立てられ、五奉行のひとりとなった三成は、秀…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『花戦さ』:花には花の、役者には役者それぞれの・・・ @ロードショウ・一般劇場

野村萬斎主演の『花戦さ』、ロードショウで鑑賞しました。 監督は『起終点駅 ターミナル』の篠原哲雄、2本続けて、東映作品ですね。 篠原監督には珍しい時代劇なので、ちょっと調べてみたところ、『山桜』『小川の辺』に続いて3本目のよう。 さて、映画。 戦国時代も末。 京都の中心・六角堂は池坊と呼ばれ、花を手向ける花僧たちが大勢…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『たたら侍』:見どころの多い撮影。演出にテンポ感があれば・・・ @試写会

劇団EXILEの青柳翔主演の時代劇『たたら侍』、ひと足早く試写会で鑑賞しました。 青柳翔と錦織良成監督の舞台挨拶付き・・・なんだけれど、監督が福岡からの移動中に都内の渋滞に巻き込まれたらしく、開演時間になっても間に合わない。 そんなハプニングもありましたが、さて、映画。 戦国時代の末期、織田信長が台頭している頃の話。 奥…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『七人の侍』【4Kデジタル】:黒澤明、ヒューマニズムの負け戦 @シネコン

『生きる』の続いて「午前十時の映画祭」での鑑賞は『七人の侍』。 20年ほど前にニュープリントの全長版(207分)のを2度ほど鑑賞しているが、それ以来か。 前回はセリフの大半が聞き取れなかったが、今回はよくわかる。 画面の陰影もくっきりしており、今後はこの4Kデジタル版が決定版となるだろう。 さて、映画。 戦国の世、収穫…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『親鸞 白い道』:三國連太郎は親鸞の教えを、どう解釈したのか @DVD・レンタル

お盆前後に観た日本映画の旧作の2本目がこれ、『親鸞 白い道』。 三國連太郎が企画・製作・脚本・監督を務めた1987年の作品。 この映画をセレクトした理由は・・・ 先に観た『約束』とともに、この時期に通例になっているフィルムセンターの特集上映「逝ける映画人を偲んで」で三國連太郎関連作品として取り上げられていたから。 度々出かけ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『もういちど』:ゆるめの人情映画がお好きなひと向きの落語映画 @ホール上映

先に記した『世界の果ての通学路』と併せて、地域の文化ホールで上映された『もういちど』。 林家たい平が企画・主演した落語をモチーフにした人情時代劇。 さて、映画。 江戸も末期、深川の裏長屋。 落語家になるのをあきらめた男・たい平が長屋に越してきた。 となりに住む船頭一家のの息子・貞吉は丁稚奉公に出ており、明日が初めての藪…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『蜩ノ記』:『赤ひげ』の三船敏郎と加山雄三を思い出しました @ロードショウ・一般劇場

黒澤明監督作品の助監督を務め、『雨あがる』で監督デビューした小泉堯史監督の『明日への遺言』以来の最新作『蜩ノ記』。 真面目な監督なので、その出来は概ね観る前から想像できそう。 といいうことで、観ようか観ずに過ごそうかと迷っていました。 ただし、デジタル撮影全盛のこの時代に、フィルム撮影にこだわったということから、ならフィルム上…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『柘榴坂の仇討』:生きろと告ぐ あかい椿や 柘榴坂 @ロードショウ・シネコン

桜田騒動(桜田門外の変)で主君を守れずただ独り生き残った藩士が、明治維新を経てもなお仇討を成そうとする時代劇『柘榴坂の仇討』。 主演の中井貴一と阿部寛の顔合わせが愉しみで、公開初日に鑑賞しました。 さて、映画。 ストーリーは割愛。 (レビュー冒頭の文と、レビュータイトルで示しているとおりの内容なので) 浅田次郎の原…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『超高速! 参勤交代』:暑い夏には笑える映画がピッタリ @試写会

傑作『鴨川ホルモー』の本木克英監督最新作『超高速! 参勤交代』、試写会で鑑賞しました。  モニター試写だったので、レビューは公開前の一般試写会が始まるまでは封印。 舞台挨拶付きの一般試写会が始まったので、解禁することにしました。 さて、映画。 時は、徳川吉宗が将軍のときの江戸時代。 参勤交代によって、国内の安定を図って…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

『武士の献立』:刀と包丁の対比がもう少し強く出てれば・・ @ロードショウ・シネコン

松竹のお正月映画『武士の献立』を公開初日の夕方に鑑賞しました。 『武士の家計簿』に続く、剣劇のない松竹時代劇の第2弾、ということで、期待はほどほど。 さて、映画。 江戸時代加賀藩で台所の御用を務めるお侍、ひと呼んで「包丁侍」。 舟木家は、その包丁侍として代々仕えるお家柄。 跡継ぎの長男が流行病でなくなったことから、…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

『利休にたずねよ』:一貫した茶人・利休像が結べず、散漫な映画 @ロードショウ・一般劇場

レビューアップは遅くなりましたが、東映正月作品『利休にたずねよ』を公開1週目の平日夜に鑑賞しました。 客席の中央あたりはそこそこ観客が入っているので、入りとしては、まぁ、こんなものかなぁ、という印象。 さて、映画。 豊臣秀吉に切腹を申しつけられた利休。 「わたしが額(ぬか)づくのは、美しいものだけでございます」といっ…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

『許されざる者』:改題『打ち棄てられた者たち』 @ロードショウ・シネコン

米国アカデミー作品賞受賞のクリント・イーストウッド監督作品『許されざる者』、舞台を明治の日本、蝦夷から北海道へと変わろうとする北の大地に移し替えてのリメイク。 監督に李相日、主演に渡辺謙、期待するなというほうが無理な相談。 で、映画。 いやぁ面白かった! っていいたいところだけれど、でも、まぁ面白かった。 これがオリ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『最後の忠臣蔵』:残された男ふたりの相克を描く、と思いきや @ロードショウ・シネコン

2010年下半期は時代劇ブーム。 そのような中で、これぞ「本命」と期待した一編です。 結果は・・・ ダメだこりゃ。 赤穂浪士生き残り二人の侍。 ひとりは、討ち入りを後世に伝え、討ち入りに参加しなかった浪士たち家族のその後を見守るという命を大石内蔵助から授かった寺坂吉右衛門。 ひとりは、討ち入り前夜に逃亡という…
トラックバック:13
コメント:4

続きを読むread more

『武士の家計簿』:実直愚直なお家芸 @ロードショウ・シネコン

2010年下半期は時代劇ブーム。 そのような中で、異色の一編です。 刀ではなく「そろばん」で家族を守った武士のホームドラマです。 さすがに森田芳光監督、目の付け処が違いますますなぁ。 江戸末期、北陸加賀藩の御算用番の侍が、収入の二倍もの借金を抱えた家計を持ち直す。 そのようすを通じて、家族の絆、思いやりを描いていく…
トラックバック:12
コメント:2

続きを読むread more

『桜田門外ノ変』:縁(ゆかり)の地で観ました @ロードショウ・シネコン

2010年の日本映画時代劇ブームの感あり。 その中では異彩を放つ『桜田門外ノ変』を、縁の地・水戸のシネコンで観ました。 そもそもこの映画、茨城県水戸の町おこしの一環として、地元の有志が企画した映画です。 水戸・千波湖畔に桜田門のオープンセットを組み、茨城県各地でロケもしました。 出張で彼の地にしばしば出かけます故に、市中…
トラックバック:3
コメント:2

続きを読むread more

『必死剣 鳥刺し』:侍残酷物語 @ロードショウ・一般劇場

藤沢周平原作の時代劇の中でも異色の映画ですね。 藤沢時代劇映画というと、個人的には「武士としての堅苦しい生き方の中で私憤を晴らすとともに爽やかさを残す」映画、というようなイメージがあります。 ですが、この『必死剣 鳥刺し』では、「武士としての堅苦しい生き方」はありますが、「私憤を晴らす」はもとより「爽やかさを残す」とことは決…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

『京極夏彦 怪 七人みさき』:詰め込みすぎでストーリーがよく判らん @VOD

京極夏彦の「巷説百物語」シリーズからの一編を映像化。数年前にオリジナルドラマ化されたものを、出張先のVODで鑑賞しました。 冒頭に京極夏彦本人が登場して、さらに脚本を本人が手がけているという京極ファンには堪らないもの。 だけれど、シリーズの中でヴォリュームのあるエピソードを、脚本は素人の本人が手がけたものだから、詰め込みすぎて何…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『その木戸を通って』:山本周五郎+市川崑流の幽霊譚 @レンタルDVD

藤沢周平原作の映画化『花のあと』を観た翌日、山本周五郎原作の『その木戸を通って』をDVDで鑑賞しました。 時代劇といっても、持ち味が違うのです。 市川崑監督が1993年にハイビジョンカメラを使って撮影したこの作品、17年の歳月を経て観ると、技術の進歩というのは恐ろしいもので、当時鮮明といわれていたハイビジョン映像も、NHKの…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

『花のあと』:藤沢周平に滑稽味が加わった @試写会・一般ホール

久し振りに試写会で観ました。それも舞台挨拶付きで。 主役の北川景子は、しっかりと話す女優さんで、この映画のヒロイン以登(いと)とダブるところがあります。 さて、映画。 藤沢周平作品の映画化というと、静謐として、芯は通っているが、真面目すぎて面白みに欠ける映画になることもある。 製作者が同じ前作『山桜』は、そんな真面目…
トラックバック:4
コメント:0

続きを読むread more

『次郎長三国志』:リスペクトは心の中に留めていた方が

リスペクトは心の中に留めていた方が良かったかも、って率直に思います。 おじの大監督マキノ雅広へのリスペクトを捧げてはみたものの、哀しいかな、ダイジェスト映画になってしまった。 小堀明男が次郎長を演じたシリーズは、当時のことはよく判らないが、原作が連載中に製作されたと思しき。 なので、次郎長一家の面々のエピソードを、たっ…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

『山桜』:凛(しゅっ)としている、けど・・・:Myムービー掲載

篠原哲雄監督初の時代劇、それも藤沢周平原作、なのでもう少し大々的に公開してもいいのに・・・と思っていました。 さて、 前半1時間ぐらいは、清々しく凛として、セリフもそぎ落として画でストーリーを魅せていく演出で、「篠原監督、やるじゃないの」と思いました。 特に2回の殺陣。 1回目は、野撮で殿に申立書を届ける家来…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『椿三十郎』:森田善戦。その実は、フェイドアウトにあり:Myムービーに掲載

黒澤明・三船敏郎の『椿三十郎』を織田裕二でリメイクするなんて、とんでもない企画を引き受けた森田芳光監督、「おぉ、意外と善戦しているではありますまいか」という印象です。 そもそも三船敏郎を念頭に置いたアテ書き脚本なのだから、織田裕二では荷が重いのは当然のところ。 オリジナル未見の妻が「やっぱり、若くギラギラしたオーラ出ていた頃の三…
トラックバック:14
コメント:0

続きを読むread more

『牡丹燈籠』フィルメックス山本薩夫監督特集にて

中川信夫『東海道四谷怪談』、森一生『怪談蚊喰鳥』と並ぶ日本怪談映画の一本ですが、久方振りに再鑑賞しました。初鑑賞は25年ほど前に、加藤泰監督『怪談お岩の亡霊』、美空ひばり主演『番町皿屋敷』との三本立てで「納涼怪談まつり」のような企画上映で観ました。 脚本は、溝口健二作品『雨月物語』『西鶴一代女』や『悪名』シリーズなど依田義賢。主役…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『やじきた道中 てれすこ』:落語ベースの大人のための和製ファンタジー:Myムービーに掲載

一般試写に先立ち、初夏にモニター試写にて鑑賞したのだが、エチケットとしてレビューの公開を控えていました。 以下はモニター試写鑑賞後に記述したレビューメモです。 落語を題材にした映画といえば、  川島雄三監督『幕末太陽傳』:「居残り佐平次」「お見立て」などを下敷き  山田洋次監督『運が良けりゃ』:「黄金餅」  佐伯幸三監督・…
トラックバック:7
コメント:0

続きを読むread more

『怪談』:因果因縁、愛憎愛欲=日本の怪談噺の王道

中田秀夫監督、尾上菊之助・黒木瞳主演『怪談』のレビュー。 日本の怪談噺の王道は、愛憎、愛欲、因果、因縁の物語です。 未知の恐ろしいなにものかが現われて私たちを恐怖に陥れる物語ではなく、愛と欲に目がくらみ犯した罪のその果てが、因果は巡る糸車、廻り廻って己の元へ、という一種教条的な側面があると同時に、ひとつの出来事が次から次へと…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

『憑神(つきがみ)』:奇想天外な物語と時代劇は意外と好相性

浅田次郎原作、降旗康男監督、妻夫木聡主演の『憑神(つきがみ)』のレビュー.。 最近映画化された浅田次郎作品は『椿山課長の七日間』『地下鉄(メトロ)に乗って』など奇想物語といってよいものが多い。 本作品の降旗康男監督とコンビを組んで大ヒットした『鉄道員(ぽっぽや)』も奇想物語の範疇である。 ストーリーは、妻夫木聡扮す…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more